「美しい国へ」(はてな年間100冊読書クラブ 24/100)

美しい国へ (文春新書)

美しい国へ (文春新書)

今更取り上げるほどでも無いって感じですけど(^^;)
安倍晋三首相の著書ですね。
首相のキャッチフレーズとも言える「美しい国へ」が
そのまま本のタイトルになっています。
美しい国へ」という言葉は非常に抽象的ですが、
本の内容は逆に具体的な内容が盛り込まれており、
「なるほど現首相はこういうことを考えているのか」
という感じですね。非常に解り易い内容であったと思います。
私も政治関係の本をそれほど沢山読む訳ではないですけど、
現首相の書いた本ということで、
一度は目を通してみるのも良いのではないでしょうか。
柳沢伯夫厚生労働相の失言問題等で、
安倍政権も意外と長くないと言われているだけに(^^;)
この本の旬も短くなってしまうかもしれないですね。

  • ご自身の関心が高いのは、外交面‥?

内容としては、政治家を目指したきっかけ
(サラリーマンを辞めて父・安倍晋太郎の秘書になった)
や、ナショナリズム・日米同盟・対中国
などについて言及しています。
まぁ新書という書幅が限られている形態の中で、
他にも教育問題・年金問題について触れているため、
深い論旨にはなっていない感じはありますね。
父、そして祖父(岸信介)と政治家一族であったためか、
外交方針については結構首相の主張が実感出来ますけど、
最近勃発している年金問題の箇所については、
「現役者が高齢者を支える仕組みを継続すべき」
という一般的な内容程度で、目を引く主張は見えず、
「あまり興味がないのかな」という感じはしてしまいました。
確かに安倍首相は、北朝鮮による日本人拉致問題
解決に向けて、小泉純一郎首相の官房長官時代から
一生懸命に取り組んできたことは認めます。
しかし首相にとって、やっぱ興味があるのは
華やかな面もある外交面がほとんどなのかな‥
という感じはしてしまいました。
本に書かれている年金問題といい、
内政面ではあまり期待出来ないかも‥
といった感じの内容もまた、現首相の考え方として
理解出来る内容にはなっていますね。
まぁ、外交方針など、左右がクッキリと対立する
内容を含んでいるため、この本の内容に賛成出来る人もいれば、
全く肌に合わないという人もいるとは思います。