「日本の外交は国民に何を隠しているのか」(はてな年間100冊読書クラブ 6/100)
- 作者: 河辺一郎
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2006/04/14
- メディア: 新書
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- 日本は国連分担金を滞納していた‥
なかなか刺激的なタイトルですけど、
今まで知らなかったこともあって、
個人的には面白かった本ですね。
国連の分担金の負担について、
日本は「中国やロシアは安全保障理事会の常任理事国なのに、
分担金の負担が少なすぎる」という主張をしていますけど、
そんな日本は実は分担金の恒常的な滞納国だったんですね‥(^^;)
滞納の理由としては、もちろん滞納することによって
国連を困らせ(笑)より主張を実現し易くする、
という面もありますけど、主としては分担金の支払は米ドルのため、
為替相場を見計らって、一番お得な(笑)時期に納付するため、
らしいですね‥この部分を読んで「せ‥せこいなぁ」と
思ってしまいました‥(^^;)まぁ官僚諸氏に言わせれば、
「お陰で結果的に国民負担は減っているのだ」
という感じなのでしょうけど。
- 政府やマスコミが報道するのは、真実のごく一部にすぎない‥
しかし、「日本が国連分担金を滞納している」という事実は
決してテレビなどのマスコミからは、流れてこない情報ですよね。
日本の安保理の常任理事国入りが結果的に実現しなかったことや
分担金の負担問題はかなり取り上げられていましたけど。
このあたりの事実から、政府やマスコミが報道するニュースは、
あからさまな捏造こそ少ないとは思いますけど、
「ごく一部の事実しか伝えていないんだな」
ということを改めて実感した思いです。
あと、外交という場は国益のぶつかり合いであるため、
どの国も簡単には主張を曲げないでしょうから、
日本もしっかりと対処していかないと、
ますます不利な立場に追い込まれていきそうですよね‥
まぁ国連分担金の滞納も、日本の一種の実力行使の
あらわれではあるのでしょうけど‥