「30代未婚男」(はてな年間100冊読書クラブ 140/100)

30代未婚男 (生活人新書)

30代未婚男 (生活人新書)


最近の傾向として、少子化と晩婚化がよく言われていますね。
30代前半の男性では2人に一人が未婚、という時代で
30代の未婚の男性にスポットを当てた本ですね。
女性側にスポットをあてた本としては、
酒井順子さんの「負け犬の遠吠え」がありますけど、
それに対応する位置づけの本って感じでしょうか。
私も30代未婚男性の一人なので(苦笑)
興味を持って読み始めた本でした。
まぁ、同じ立場の30代の未婚男に対する
インタビューとしては、「相手がいない」とか
「まだ遊びたい」とか概ね同境遇の私としても
理解出来るというか、まぁそんなとこだろうな
という感じの意見が多かったですね。
まぁ同世代として、就職活動氷河期を経験してきた
私にとっては、職にありつけずフリーターを転々としていて
お金や貯金が無い、という意見には
少々同情したくなる気持ちもありました。

  • 未婚は決して悪ではないはず‥

ただ、この本の論調的には
「ちょっとどうかな」というところもありましたね。
章の中に「30代未婚男は何につまずいているのか」
という項目があったりして、まるで結婚しない男を
悪人扱いしているような感じがあります。
この本の制作に、政府の少子化対策委員会の
メンバーの息がかかったりしているんでしょうか‥?
自分はそうなのですが、昔のように
「結婚するのが当たり前、誰でもいいから結婚すべき」
ということではなく、「いい人がいれば結婚したいけど、
妥協してまで無理には結婚したくない」とか
そういう思いがあるので、ひとくくりに
「未婚が悪い」とは言われたくはないです‥
ただ、結婚情報サービスの現状等の説明は
割と参考になったかな、という感じですね。
30代未婚男は、確かに相手は同じ30代の
未婚女性ではなく、20代の女性のほうに
目が向きがちというのは、私にもある傾向ですから‥(^^;)
これは男の性なのでしょうか(笑)
どうしても若い女性に目が向いてしまうというのは‥
「それだから結婚できないんだ」と
この本の著者には言われそうですよね‥(^^;)