「おんなひとりの鉄道旅」(はてな年間100冊読書クラブ 133/100)

おんなひとりの鉄道旅 (BE‐PAL BOOKS)

おんなひとりの鉄道旅 (BE‐PAL BOOKS)

  • 写真が豊富で、読んでいて旅情が沸いてきますね‥

雑誌「ビーパル」に連載されていたものをまとめた本ですね。
ブルートレイン、ローカル線などの乗車記が紹介されています。
鉄道旅行記というと、故・宮脇俊三氏や種村直樹氏が有名ですけど、
宮脇氏は鬼籍に入られ、また種村氏も病気をされたりして、
そろそろ後継の作家さんが出て来て欲しいところです。
この本の著者の矢野直美さんは、元々は写真家とのことなので、
文章的には特に印象に残ったところは無かったですけど(^^;)
写真が豊富なので読んでいて(見ていて)楽しいですね。
旅情が沸いてくるって感じです。

  • 女性ならでは、他の乗客や駅員さんとのやり取りも豊富

また、上記の男性作家諸氏とは違って
女性作家ということもあり、女性特有の人懐っこさ?が出ていて
他の乗客や駅員さんなどとのやり取りの記述が多く、
ほのぼのとしていて良いな〜という感じですね。
ここは女性の書き手ならではかな?って感じを受けました。
(若い)女性相手なら、おおかたの男性は
愛想が良くなりますからね‥(^^;)

  • 「一人で自分入りの写真を撮る方法」などもあります‥

また、写真家の女性の一人旅ということで、
「一人で自分を写す」方法なども掲載されていました。
三脚&タイマーを使用するのはまぁ当たり前ですけど、
その他にも「腕を伸ばして撮る」・「柵にカメラをくくりつける」
といった方法も紹介されており、色々と大変って感じですね‥(^^;)
でも私も著者と同じく、一人旅をする事が多いので、
「不自然に移らないような自分撮り(=自分で自分を撮る)」
はちょっと参考になったかな、という感じです(笑)
もっとも女性の一人旅なので、変質者?に
車でつけられたりもしたそうで、
そういった苦労談も掲載されていますね。