デルタブルース、メルボルンカップを制覇!

  • オーストラリア最高峰のレースを制す!

先月10月のはじめには、現時点で日本最強馬といわれている
ディープインパクトがヨーロッパの最高峰のレース・凱旋門賞
挑戦し、多くの日本の競馬ファンの期待を集めたものの
3着に敗れ、またレース後に薬物違反が判明したりして
レース前の期待が、一転して失望に包まれてしまいました。
しかし昨日、オーストラリアの最大のレースと言われている
メルボルンカップに、日本からデルタブルース
ポップロックの2頭が挑戦し、なんと見事に
ワンツーフィニッシュを決めてくれましたね。
先に抜け出した岩田康誠騎手騎乗のデルタブルースが1着、
デルタを激しく追い詰めた、オリヴァー騎手騎乗の
ポップロックが惜しい2着となりました。
ヨーロッパ最高峰のレースに日本最強馬が挑戦したものの、
結果は完敗に終わってしまい、ここ最近は日本の競走馬が
世界各地に遠征して好成績を残すようにはなったものの、
まだまだ「世界最高峰」レベルとは残念ながら
格差があるのかな、という感じがしていました。
しかし、競走馬の生産がアメリカに次いで世界2位という
オーストラリアの最高峰のレースを勝ったことで、
格差が少しは縮まったな、という感じはありましたね。

デルタブルースは一昨年の菊花賞(G1)の勝ち馬ですが、
昨年はもう一つ精彩を欠いていました。
そして今年の春の天皇賞(春)は、
菊花賞(3000m)と似たような条件の
長距離(3200m)のレースであり、
復活が期待されたものの、後輩のディープインパクトに完敗し
もう復活は無理かな‥という感じもしていました。
そんな状況下で、同じ長距離(3200m)の
メルボルンカップ挑戦を決めて、
そこまでの長距離がレースは無い日本の秋のG1レースを
捨てて、はるばるオーストラリアに渡りましたね。
この選択が見事に功を奏したという感じです。

しかし、デルタブルースポップロック両頭を管理する、
角居勝彦調教師のレース選択の確かさは
素晴らしかったな、という感じがしました。
また、ディープインパクト凱旋門賞で敗れた一因として、
「前哨戦を使わず、ぶっつけ本番で凱旋門賞に臨んだこと」
があげられていましたが、今回の両頭は、
早めにオーストラリアに渡って、じっくり環境に慣れ
そして前哨戦もしっかり使ってきていましたね。
角居調教師は、まだ厩舎を開業してから
それほど時間は経っていない筈なのに、
シーザリオアメリカンオークスや、
ハットトリック香港マイルなど、
海外レースを次々に制していますね。
海外遠征のノウハウについて、既にしっかりと
確立しているんだなぁ、と思いました。