「下剋上の時代を生き抜く 即戦力の磨き方」(はてな年間100冊読書クラブ 132/100)

即戦力の磨き方 (PHPビジネス新書)

即戦力の磨き方 (PHPビジネス新書)

「世界に通用するビジネスパーソンになるために」
今何をするべきかを明快に解いている本ですね。
そのためには、「語学力を磨くこと」「財務力を磨くこと」
「問題解決力を磨くこと」が重要だとしています。
この本を読んで思い知らされたことは、
世界のビジネスパーソン
しっかり勉強しているんだなぁ、という感じですね。
それに比べて日本のサラリーマンは
どこかのほほんとしている感が否めないと
著者は警告しています。
確かに私もそうですけど、日々の仕事に追われてしまい、
最近は自己啓発というか、自分のための勉強が
あまり出来ていないって感じですね。
この本の中でも「勉強法を身につける」という章があります。
「日本人は勉強というと受験勉強で終わってしまい、
そして危機感にも乏しいので、考えようとしない。
これではダメだ。」と著者は警鐘を鳴らしています。

  • 日本人にとっては難しい「問題解決力」

語学力はともかく、「問題解決力」は、
長年暗記中心の受験勉強に慣らされて来て
しまっている日本人にとっては、
簡単には身につかない(ついていない)能力って
感じですよね‥私も今まで会社で、
ロジカルシンキング講習」とか受講した事があります。
ここも「危機感が乏しいから考えない」
という言葉があてはまるって感じですよね。
考えるということが大切だということは、
私もここ最近常々実感しています‥
戦後ずっと日本は基本的に平和を享受してきましたから、
問題意識とかが乏しいってところでしょうか。
そして、「語学力」についても、
何ヶ国語も操れるようなスーパーマンになる必要はなく、
「ビジネスの世界では英語ができればよい」
という感じで、主張も単純明快です。
読んでいて解り易いですよね。

  • 主張は明快だけど、自慢話的なところもあって‥

ただ、主張が明快なのは良いと思いますけど、
「私は何年も前から主張してきたことだが〜」
という感じで、著者の先見性が優れている点の
自慢のような論調になっているところは、
少々鼻につくところもありました。
まぁ著者の大前研一氏は、スピード・変化の速い
ビジネスの世界で、相変わらず評論家として
しっかり生き残っているのですから
これは才能が無ければ出来ないことだとは思いますけど。