「彩雲国物語 外伝2 藍より出でて青」（はてな年間100冊読書クラブ 130/100）

彩雲国物語 藍より出でて青 (角川ビーンズ文庫)

• 標題どおり、天才＆奇人の藍龍蓮づくしの一冊

「彩雲国物語」の外伝の第2弾は、
藍龍蓮スペシャルって感じですな（笑）
龍蓮をメインにした短編集などが収録されています。
「王都上陸！龍蓮台風」では、
国試の際の、そして任官式に姿を見せなかった
龍蓮が奇怪な行動を取った理由の一端が
示されていますね。天才はやっぱ変人でも
あるんだなぁ‥と（笑）実感しました。
そんな龍蓮は、秀麗と影月を「心の友」として
ロックオンしてしまい（笑）秀麗と影月も、
時には龍蓮の行動を迷惑に感じながらも
根は良い奴だと判断して、変人（笑）龍蓮と共に
仲良くやっていくことになりますね。
龍蓮の行動はまさに台風の如しって感じです。

• 克洵は女性陣に頭が上がらずに‥(^^;)

「初恋成就大奔走」は、
茶克洵と春姫の結婚のいきさつって感じでしょうか。
しかし克洵、優柔不断すぎるというかなんというか‥
まぁ兄に朔洵など、こちらも天才変人を抱えていたため、
そんな兄を見て萎縮してしまっていた、
というところでしょうか。しかし歳の差
＆経験の差でしょうか、今のところ克洵は、
春姫の祖母・英姫のなすがままって感じですな(^^;)
しかしまぁ徐々に茶一族の主として
相応しくなっていくのだろうな、とは思います。

• 秀麗と劉輝、結ばれることはあるのかな‥

「夢は現に降つもり」は、離れ離れになった
初恋の人・紅秀麗をひたすら待つしかない
王・劉輝にスポットを当てたストーリーですね。
劉輝は王ですから、その気になれば
秀麗を妃として召し上げることも可能なのですが、
秀麗の気持ちに配慮してそういった行動には
出ることはありません。一方で、秀麗の夢は
初の女性官僚として実績を残して、
女性官僚の道を切り開いていくことであり、
秀麗が成果を上げれば上げるほど、
王妃への道は遠ざかってしまう‥
という事実がありますよね。
こういう状況では、劉輝はしんどいですよねぇ‥
秀麗への気持ちは痛いほどよく解り、
秀麗にも伝わっているのですが、
上記のような理由で、秀麗はその思いに
今のところは応える事が出来なくて‥
さて今後、二人にはどういう展開が
待っているのでしょうか‥？
個人的には劉輝の思いを成就させて
あげたいって感じなのですが‥