「父親たちの星条旗」感想

硫黄島を描いた映画の第1部作‥

クリント・イーストウッド監督の手による
太平洋戦争の硫黄島上陸作戦を描いた映画ですね。
この後、日本側の視点からこの硫黄島上陸作戦を描いた
2部作が公開予定だそうですね。
この映画、少し前に試写会で見て来ました。
硫黄島に上陸を試み、日本軍を殲滅して占領し
島にアメリカ国旗を掲げた兵士が
帰国後に英雄として祭り上げられ、
戦時国債売りつけの為に利用されられる苦悩を
描いた映画って感じでしょうか。
「英雄」と称されるものの、まだ戦場に残っている仲間、
そして戦死した仲間のことを考えると、
称えられる事に慣れずに戸惑う、
そんなところがよく描かれていると思います。
そして年老いてようやく戦争経験を語る事が
出来るようになった、という感じでしょうか。
英雄として祭り上げられて嬉しく思うのは、
大将とか、軍の中でも戦略を練ったりする
上層部だけなのでしょうね。
普通の一兵卒にとっては、なんとか生き延びることに
皆必死であったのだろうな、と思います。
それが戦争というものなのでしょうね。

日本人としては少々複雑な心境にもなります‥

2時間を越える映画で、少々長く感じてしまいましたけど、
見応えはあったかな、という感じですね。
歩兵による上陸作戦のため、硫黄島制圧の段階で
大勢の兵士が死んでいく様子が描かれ、
また硫黄島上陸作戦ということで、
日本軍（日本人）は敵として描かれているため、
日本人の私としては見ていて少々複雑な心境にもなりました‥
あと戦争映画ということで、
結構グロいシーンも出てきますね、
私は苦手なので、時折目をそむけたりも
していましたけど(^^;)そういうシーンがダメな方は、
見るのは避けたほうが無難かと思います。
戦争というのは惨いし、報われないものだということを
改めて実感したような気もしました‥