「マリア様がみてる 仮面のアクトレス」(はてな年間100冊読書クラブ 129/100)

  • いよいよ現2年生も選挙戦に‥

最近新刊が出たため、1冊前の最新刊、
ということになりますね。
前は発売直後に買っていたものですが、
最近は「マリア様がみてる」熱も
随分と冷めてきてしまったな、
ということを実感していたりします。
この「仮面のアクトレス」では、いよいよ現2年生の
福沢祐巳ちゃん・島津由乃さん・藤堂志摩子さんの3人が
次年度の薔薇さまを目指して
選挙に立候補するシーンが描かれています。
そういえば、1年前は小笠原祥子さま・支倉令さま・
志摩子さんの3人の立候補に対して
ロサ・カニーナこと蟹名静さまが出馬して
一騒動あったんでしたっけ‥なんだかもはや遠い昔の
話のように思えてしまいますけど‥(^^;)

  • 瞳子ちゃんが選挙に立候補、祐巳ちゃんは動揺しますが‥

本年度の選挙は無風かと思いきや、
なんと祐巳ちゃんの妹になるのを断った
小牧瞳子ちゃんが立候補して来ましたね。
瞳子ちゃんに妹になるのを断られたばかりの
祐巳ちゃんは当然動揺し、立候補を辞退しかねない
気持ちになったこともありましたけど、
自分を応援してくれる人達が沢山いることに気づき、
堂々と選挙戦に挑みますね。
あぁ、祐巳ちゃんも成長したんだな〜という感じです。
祥子さまに理由を聞けずに一人で落ち込んでいたりした
レイニーブルー」あたりの時期に比べれば、
祥子さまのセリフと同じく「随分図太くなった」
というところでしょうか(笑)

  • 瞳子ちゃんの目的は「落選するため‥?」

1年前の静さまと違うのは、瞳子ちゃんは立候補は
したものの、クラスメートからの支持も得られず、
選挙戦は泡沫候補さながらって感じだったようです。
そして、この巻の最後で、瞳子ちゃんは
「落選するために立候補した」という事実に
瞳子ちゃんと仲良しの二条乃梨子ちゃんや
祐巳ちゃんが気づく、という展開になっていましたね。
ただ、選挙戦という大きなイベントはありましたが、
そういえば瞳子ちゃんが抱えている「謎」は
結局次巻に持ち越しとなりましたね。
前巻「くもりガラスの向こう側」のラストは
その瞳子ちゃんの謎について、祐巳ちゃんは
柏木さんに相談するか否か散々迷っていたはずなのに、
その次の1巻が終わっても、全く進展が無いというのは
いかがなものかと思います。
時間軸でいうと、祐巳ちゃん達が夏休みに入る頃から
随分展開が遅くなったと思われる
マリみて」シリーズですが、まだまだ相変わらず
引き伸ばしてくれるな〜という感じですね。

  • 令さまもしっかり妹離れ?「黄薔薇・真剣勝負」

本編とは別のサイドストーリーとして掲載されていた
黄薔薇・真剣勝負」は面白かったですね。
由乃さんが自転車に乗れるようになるまでに
特訓する令さまと由乃さんですが、教えて貰う
由乃さんのほうが威張っているところとか(笑)
相変わらずの黄薔薇姉妹って感じですな(笑)
しかし、そんな相変わらずの2人ですけど、
由乃さんの妹候補・有馬菜々ちゃんが
令さまに剣道の真剣勝負を挑むことになり、
由乃さんは令さまよりも菜々ちゃんを
応援している自分に気づいたりしますね。
令さまもそんな由乃さんの心境を見抜きますけど、
もうすぐリリアン女学園を去り、
学校では一緒にいられなくなることもあって、
しっかり妹離れした、という感じの令さまでしたね。
黄薔薇革命」時の由乃さんべったり状態から
令さまもしっかり成長したなぁ、という感じです‥(^^;)
また、菜々ちゃんと真剣勝負で
手合わせをしたことによって、
令さまは菜々ちゃんが由乃さんの妹に
なることを認めた、というところでしょうか?