「即解!2007年問題 トピック45」 (はてな年間100冊読書クラブ 125/100)

即解!「2007年問題」トピック45―日本の社会がこんなに変わる!

即解!「2007年問題」トピック45―日本の社会がこんなに変わる!

2007年問題とは何か」を説明した本ですね。
2007年問題」というのは何かというと、
実際のところ難しい内容ではなく、
要するに「団塊の世代が退職するため、
労働力が足りなくなるだけではなく、
技術や知識が伝承されずに失われてしまう可能性がある」
ということですね。団塊の世代は人数が多いため、
官公庁や製造業など、幅広い分野で影響が出るようです。
しかし、この団塊の世代が退職するおかげで
&景気の好調さもあって、最近では就職活動が
非常に売り手優位の市場になっているようですね。
私が就職した頃は、まさに就職氷河期真っ最中で、
就職活動には非常に苦労させられただけに、
団塊の世代が大量退職するから、広き門になる」
という状況は、非常に割が合わない感がありますね‥
私が就職するときには、同期の学生の中では
「景気が良くなるまで待とう」という意見もありましたけど。。。

  • シルバー向け産業は活気を呈すかも‥

まぁ就職活動とか絡んでしまうと、
当時を思い出してどうしても愚痴っぽくなってしまうのですが、
2007年問題の良い点としては、
一線を退いた定年後の団塊世代が増加するため、
旅行やお孫さん相手の商売など、
いわゆる「シルバービジネス」は、活気が出てくるそうですね。
団塊の世代は、まだまだ年金も沢山貰えますからねぇ‥
羨ましい限りって感じです。
年金制度という視点で見てみると、
団塊の世代の60代越えで、一気に受給層が広がってしまうため、
今後ますます立ち行かなくなってしまう方向に向かうのは
もはや自明の理って感じですな。。。
あと、この本は、見開き2ページのうち1ページが図表のため
確かに解かりやすく読みやすいですが、
読み応えという点に関しては乏しいですな。
コストパフォーマンス的には良くないな、と思いました。
また、長々とありますけど、結論は「団塊の世代が退職するので
労働力が足りなくなる」という1点に尽きますからね。