「村が消えた―平成大合併とは何だったのか」 (はてな年間100冊読書クラブ 110/100)

村が消えた―平成大合併とは何だったのか (祥伝社新書 (026))

村が消えた―平成大合併とは何だったのか (祥伝社新書 (026))

  • 「市町村大合併」とそれに伴って起こった事象を記した本

昨年まで全国各地で繰り広げられた
「市町村大合併」について書かれている本ですね。
合併といえば思い浮かぶ「南セントレア市」をはじめとする、
各地の合併の際の新市名を巡る話題や、
(合併する双方が共に譲らずに
なかなか新市名が決まらない、など)
そして合併に伴って市会議員の数が、一時的では
ありますが物凄く多くなったりしたことなど、
(例えば、秋田の大仙市では、市議会議員の人数が、
都議会を上回ったそうです‥)
合併を巡って起こった事象が描かれていますね。
地方交付税の削減によって地方自治体の財政状況が
厳しくなってしまい、「合併特例債」目当てに
合併を図る、新市名をどうするか?
あるいは庁舎をどこに置くとか、
色々な思惑が絡み合って、色々大変な様子が
この本には記載されていました。

また、今や懐かしの人となってしまった(笑)
小泉純一郎首相に対する抵抗勢力の代表(笑)
自民党幹事長の野中広務氏や、故・後藤田正晴氏の
インタビューなども収録されています。
まぁ野中氏自身が旧内務官僚として、
合併推進役でしたから、この件に関する
小泉政権への批判とか、
そういうのはあまり無かったですけどね。