昭和天皇はA級戦犯の合祀に批判的であった‥

今は無き昭和天皇が、靖国神社A級戦犯を合祀することに
反対の意を持っていた旨のメモが発見されて、
話題になっていますね。小泉純一郎首相が参拝すると見られている
終戦記念日を間近に控えてのこの時期に、
なんともタイミング良く明らかになったものだ、
という感じもしてしまいますが‥(^^;)
しかし、個人的には、戦前の主権者であり、
東京裁判にて自分自身がA級戦犯と判定されても
仕方の無い立場であった筈の昭和天皇が、
結果的に自らの罪を被った形で亡くなっていった、
A級戦犯をけなすのは、いかがなものかと思います。
まぁ、戦後処理と自らの身の安全を考えれば、
A級戦犯に罪を擦り付けるしか、なかったのかもしれませんが。

  • 例えば松岡外交の不首尾も、最終的には主権者の天皇の責になる筈‥

戦前、国際連盟を脱退した当時の外相の松岡洋右氏あたりを
好ましく思っていなかった旨の内容が書かれていますけど、
自らが専制君主であった戦前の体制を考えれば
(実際は軍部が暴走していて、君主である自分は
棚上げされていたとか、あるかとは思いますが‥)
松岡外相が外交交渉に失敗して、結果開戦に至り
日本が大きな被害を被ったとはいえ、
松岡外交の失敗は、回り回って主権者である昭和天皇自ら
不首尾の責めを負うべきであると思うんですけどね‥

  • 実際に被害を被った人達と、昭和天皇では立場も違いますし‥

普通の日本国民が(戦争で被害を受けた世代、
特に陸上戦があり、大きな被害を受けた沖縄や、
降伏が遅れたお陰で、原爆被害を被った広島や長崎の人達)
A級戦犯の合祀に反対するのは、
まぁ当然の感情だとは思いますが、
自らがA級戦犯と判断されてもおかしくない昭和天皇が、
このメモに残されていた言葉が、もし昭和天皇の本心だとしたら、
それはちょっとどうなのかな、と思ってしまいます。