「新しい高校地学の教科書―現代人のための高校理科」 (はてな年間100冊読書クラブ 81/100)
新しい高校地学の教科書―現代人のための高校理科 (ブルーバックス)
- 作者: 杵島正洋,松本直記,左巻健男
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2006/02/21
- メディア: 新書
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- 「地学を勉強したい」という人にお薦めの本
進路を文系か理系か迷っていた私は、
高校2年の最初のテストで、物理・化学の両方とも赤点を食らい(笑)
その結果、文系へ進む事が半ば強制的に決まりました(笑)
高校3年では、センター試験用に生物を取ったため
(というか、地学はマイナー扱いされていたため、
私の通っていた高校では、授業が開講されませんでした)
高校で地学を学ぶ機会は、ほとんど無かったですね。
もう二度と触れたくないという感じの(笑)物理や化学と違って、
天気や宇宙など、割と身近で興味のある分野の
地学については、もう一度勉強したなと思っていました。
この本は、そんな私のような人のためにある本ですね(笑)
この本の裏表紙には、「「検定外」高校地学教科書」と書かれています。
- 「少年老い易く、学成り難し」
勉強とはいっても、学生の頃はそんな気にはなれなくて(^^;)
社会人になって毎日忙しい日々が続いていると、
そんな時にふと「もう一度勉強したいな」って
思ったりするものですよね‥(^^;)
大学生の頃は、後先考えずに遊んでばかりいたのですが、
そんな大学生生活が終わって、いざ社会人になってから
今度は本気で勉強をしたくなる、
というのは誠に皮肉なことだと思います‥(^^;)
- 木星の惑星に、生物が存在する可能性が‥?
面白かった記事としては、木星の衛生「エウロパ」には、
生物が存在している可能性があるそうです。
そのため、木星探査機「ガリレオ」は、
探査が終わって用済みになった後に、
エウロパへの悪影響を懸念して、
木星に墜落させられたそうですね。
そんな話は、個人的には初耳でした。
まぁ、個人的には、木星の衛星エウロパ自体
初耳でしたけど‥(笑)衛星といえば「イオ」は有名ですけどね。
また、惑星は、地球型(地球・水星・金星・火星)
木星型(木星・土星)、天王星型(天王星・海王星)
に分けられるそうですね。太陽から遠い天王星型の
惑星の中心は氷状だそうです‥
という感じで、「教科書」だけあって、
地学的な知識が満載に織り込まれています。
- 手元に置いて、時々読み返したいって感じかな
地震の発生する仕組みとか、あるいは台風の成り立ちとか、
最近話題のエルニーニョ現象の発生原因とか、
地学的な知識は割と身近に感じられるものであり、
教養の一つとして、知っておきたい気持ちもありますからね。
この本は、そんな私のニーズに
応えてくれる本って感じでした。
例えば小説は、一度読んだら、
よほどお気に入りになったケースを除いて
もう二度と読まないことが多いかと思います。
しかし、この本は、身近に置いておいて、
折に触れて読み返したい、そんな気分になりますね。