FIFAワールドカップ 14日目 ブラジル4-1日本

決勝トーナメント進出へ微かな望みを繋いでいた
日本代表ですが、その夢はあっけなく費えてしまいましたね。
結局今大会は1勝も出来ずに、
ドイツを去ることになってしまいました。
まぁ「ブラジルに2点差以上の得点差をつけて勝つ」ことが
必須条件だったため、ほぼ決勝トーナメント進出は絶望的と
覚悟していたとはいえ、いざ決まってみると落胆してしまいますね‥

  • 押され気味の日本でしたが、玉田選手の先制ゴール!

2連勝して既に決勝トーナメント進出を決めているブラジルは
主力選手を先発させては来ませんでした。
しかし、その分普段試合に出られない控え選手はの
士気は高く、前半からブラジルが押し気味に
試合を進めていましたね。しかし後が無い日本は
GK川口能活選手を中心に、必死の守備を見せ、
ブラジルに得点を許しませんでした。
そんな中で、今日は巻誠一郎選手とともにスタメンに入った
玉田圭司選手が、見事なシュートを決めましたね。
オーストラリア戦の得点がなんちゃってシュート(笑)で、
クロアチア戦は無得点でしたから、
これが日本代表にとって、今大会初めての
爽快な得点って感じでしたね。
2試合で勝ちを逃した戦犯・柳沢敦選手と高原直泰選手の
FW2枚を一気に変えて勝負に出たジーコ監督でしたが、
今日はその采配が見事に的中したという感じでした。
押されていながら、一瞬のチャンスをモノにして
逆に先取点を奪う、このあたりは非常に
良い試合展開だったと思います。

  • 前半終了間際の同点ゴール、これは非常に痛かった‥

しかし先取点を決められて
「王者・ブラジル」を目覚めさせてしまったためか、
前半終了間際のロスタイムに、ロナウド選手に
まさかの同点ゴールを決められてしまいます。
結果的には、このゴールが非常に痛かったですね。
ハーフタイムの過ごし方に与える影響が大きかったかな、
と思います。日本代表は「2点差をつけて勝たなければならない」
という状況下で、1点リードしたまま「あと1点取ろう」
と盛り上がり気味でハーフタイムを過ごせるのと、
すぐ直前に追いつかれて「もう2点取らなければ‥」
と焦り&落ち込み気味で迎えるのでは、
ハーフタイム時の盛り上がり
及び後半に臨む心境も違ってくるでしょうから‥
逆にブラジルは、すぐ直前に追いついて
「これならいける!」とノって後半戦に臨めますからね。

  • 後半、日本代表の心は切れて‥

後半戦はそんな勢いの差が出てしまった、という感じですね。
勢いをつけたブラジルに一方的に攻められ、
計3得点を許してしまいました。
普通の試合なら、同点に追いつかれても、
「まだ同点、しっかり攻めて&守っていこう」
ということになりそうですけど、
「あと2点取らなければいけない」という状況下で、
日本代表の心が切れてしまったようですね。
オーストラリア戦の、同点にされてからの2失点を
見ているようで、見ていて非常に辛かった時間でした。
後半は日本はほとんどチャンスらしいチャンスは無かったですね。
逆にブラジルのほうは、ロナウド選手が2得点をあげ、
今大会不振のロナウド選手にとって、
絶好の調整大会となってしまいました‥(^^;)
あと、巻選手に代わって投入された高原選手(笑)ですが、
投入後すぐに負傷、大黒将志選手に代わってしまいました。
大事な交代枠を1つ無駄にする格好となり、
最後の最後まで使えなかったな〜という感じでした(笑)

1分け2敗のグループ最下位で終わってしまった日本代表ですが、
残念ながら心技体の全てで他チームに劣っていた、
という感は否めませんでしたね。
オーストラリア戦では相手の高さに圧倒されて、
ゴール前のボールがなかなか奪えず、
結果敗戦に繋がってしまいました。
まぁ日本人が欧米人より小柄なのは、
もうどうしようもないことですし、
南米や欧州の選手のような素晴らしい個人技を持つ選手を
期待するのは酷かもしれません。
しかし、全ての試合で「後半は足が止まってしまった」
という事実は、もう少し何とかして欲しかったですね。
確かに体力的に劣ると、スタミナも劣るのかもしれませんが、
残念ながら戦犯のFW陣の2人を初めとして、
攻めようとする気力にも乏しかったように思います。
試合後、中田英寿選手は涙を見せたようですが、
そういえば中田選手と川口選手は、
気合がみなぎっていたような感がありますね‥

  • 決勝トーナメントに勝ちあがる実力は、やっぱ無かったのかな‥

また、ここまで決勝トーナメントに勝ち上がってきた
国の顔ぶれをを見ていると、たとえこのグループに入らなくても、
日本代表が決勝トーナメント進出を決めるのは
まず難しいかな、という感じがしてしまいますね‥(^^;)
唯一勝てそうなのが、実際に負けたオーストラリアですから(笑)
残念ながら、W杯に出場は出来ても、その中で
上位16国に入る力量はまだ日本代表には無いのかな、
と思ってしまいます。
今回でも、世界ランク2位のチェコアメリカといった
強豪国がグループリーグで既に姿を消していますから‥

とりあえずジーコ監督にはご苦労様、という感じですね。
オーストラリア戦とか、残念ながら采配は
もう一つって感じでしたけど、
トルシエ前監督のような我が強いところは無かったので(笑)
そんなには憎めないんですよね〜(^^;)
ジーコ監督は、日本代表のような、もう一つ実力が足りない国を
勝ち抜かせるために戦術を駆使するのではではなく、
例えばレアル・マドリードのようなタレント揃いのチームを、
名選手の直感に任せて率いるほうが、
上手くいくのかな、と思ったりしました‥(^^;)
才能ある選手は皆それぞれ気が強いと思いますけど、
往年の名選手・ジーコの威光があれば、
指示に従わせることが出来そうな気がしますから‥(^^;)