「マリア・テレジアとマリー・アントワネット展」

  • デパートの催しなのに、入場待ちの行列が‥

先週〜今週にかけて、名古屋三越の栄本店で開かれている
この展示、三越から自宅に送られてきたチラシに
無料の招待券が入っていたので、折角なのだからと
見に行って来ました。無料招待券ということもあり、
内容的にはあまり期待はしていなかったのですが、
予想以上に面白かったです。
まだデパートに訪れる買い物客も少ない筈の
午前中に出掛けてみたのですが、既に入場待ちの列が
ずらっと出来ていたことに、まず驚いてしまいました。
「たかがデパートの催し、この行列は有り得ないだろ。。。」
という感じでした‥(^^;)結構時間がかかりそうだった
ということもあり、一瞬見ずに帰ろうかとも思いましたけど、
せっかく来たのだからと、行列に並ぶことにしました。
結局中に入るのに、15分位かかってしまいましたね‥

内容は標題の通り、中世のハプスブルグ家の女帝として
君臨したマリア・テレジアと、その娘マリー・アントワネット
に関する肖像画や由来の品々の展示が主でした。
しかし、男勝りの女帝として君臨していた
マリア・テレジアが、実は子煩悩な母親の一面も持っている、
というところは、非常に意外な感じがしました‥(^^;)
マリア・テレジアといえば、私にとっては、一昔前の「鉄の女」
イギリスのサッチャー元首相のようなイメージがあり、
例えば娘マリーの結婚に関しても、嫁ぎ先は敵国フランス、
ということを考えれば、感情を一切交えない
政略結婚的な意味合いがあったのかな、と思っていました。

  • 「嫁ぎ先の心構え」を記したり、肖像画で消息を知ったり‥

しかし、奔放な性格の娘マリーのことを心配して、
「おばあちゃんの知恵袋」のような(笑)
嫁ぎ先での心構えを記した手紙を娘に送ったりしています。
(この手紙を読むために、長い列が出来ていましたね。
もっとも、手紙自体はドイツ語?のため、
読むために列が出来ていたのは、
日本語訳が書かれたパネルの方でしたけど‥(^^;))
しかしそんな母の心配は的中してしまい、
マリーは王の后として「パンが無ければお菓子を食べれば」
といった迷言を残したりします。
そして結果フランス革命の後、
断頭台の露と消えることとなってしまうのですが‥
また、各地に嫁いだ子供達の消息を知るために、
子供たちから定期的に肖像画を送らせ、
その肖像画を部屋に飾っていた、というところも
彼女の実は子煩悩な一面を見る思いがしました。
また彼女は敬虔なキリスト教徒(カトリック)でもあり、
教会に寄贈した豪華な装飾品などの展示もありました。

  • 義弟に包茎手術を薦めに公式訪問‥(笑)

また面白かったのは、マリー・アントワネットの兄が、
フランスのマリーとルイ16世夫婦を訪問したのですが、
その理由が、夫婦生活の無い妹夫婦のために(笑)
ルイ16世包茎手術を薦めた(笑)というもので、
この結果、夫妻に子供を授かる事が出来た、
といった内容の説明が、大真面目にパネルに書かれていたため、
読んでいて思わず笑ってしまいました‥(^^;)
昔も包茎で悩んでいた人はいたんだなぁ‥と。