「失礼ながら、その売り方ではモノは売れません」(はてな年間100冊読書クラブ 62/100)
- 作者: 林文子
- 出版社/メーカー: 亜紀書房
- 発売日: 2005/07/01
- メディア: 単行本
- 購入: 12人 クリック: 48回
- この商品を含むブログ (30件) を見る
- 現ダイエーCEO・林文子さんの著書
新生ダイエーのCEOに就任されている、
林文子さんが書かれた本ですね。
林さんは社外からのCEOへの抜擢、ということもあって、
どんな経歴の方なのか興味があり、この本を読んでみました。
なるほど林さんはホンダやBMWで、
車のセールスウーマンをされていた方のようですね。
そのセールスで好成績を残して社内で抜擢され続けたようです。
従って、この本の内容は、林さんの今の業務の
スーパーマーケットのセールスというよりは、
車のセールスの記述が中心になっていました。
- 「顧客満足度日本一」のセールスと通ずるところも
セールスでは「お客様を好きになる」といった姿勢を通じて
お客様の信頼及び注文を獲得していたようです。
女性というメリットもあったかと思いますが、
林さんは高卒で、まさに叩き上げの結果
頂点に上り詰めた方って感じですね。
従って、車のセールスについての記述を読んでいて、
林さんのエネルギッシュさが伝わってくる感じがしました。
また、この林さんのセールス姿勢は
「顧客満足度日本一」で有名な、
ホンダクリオ新神奈川の相澤賢二氏のスタンスと
通ずるところがあるかなって感じもしましたね。
- 林さんのセールススタンスが社員に浸透すれば、ダイエーの復活も可能かも
ただ、今のところはダイエーの再建には苦戦されているようです。
しかし、この本に書かれているような林さんの
セールスに対するスタンスが、ダイエーの社員の中に浸透して、
ダイエーの社員がこの点を心がけて
店頭でお客様に対応するようになれば、
いつの日かきっと、ダイエーの復活も可能になるのでは、
という感じを受けました。ダイエーは昔は確かに品物が安く、
また当時はイオンの大規模なショッピングセンターも
周りには無くて、私もよくダイエーを利用していただけに、
今でも応援はしたいな、と思っています。