「彩雲国物語(4) 想いは遥かなる茶都へ」(はてな年間100冊読書クラブ 61/100)

  • 舞台は茶州へ、秀麗を取り巻くキャラも入れ替わりが‥

茶州州牧に任命された紅秀麗は、茶州に向かうことになります。
舞台が今までの王都から茶州へと変わり、
この「彩雲国物語」シリーズも新たなる展開を迎える
ターニングポイント的な巻かな、という感じですね。
主人公の秀麗も、茶州に赴任するため
慣れ親しんだ実家を離れることになり、父の紅邵可や王の劉輝、
そして実家に出入りしていた李絳攸や藍楸瑛といった
今までの巻で登場したキャラの出番は、
茶州に舞台が移る今後は少なくなりそうですね。
各登場人物は劉輝をはじめ、結構キャラが立っていて
今までのストーリーを盛り上げてきただけに、
ちと名残惜しいって感じもしますね‥(^^;)

  • 秀麗一行vs茶家のせめぎあいは‥

さてその茶州は、地元に勢を張る茶一族と、
中央から派遣される官僚とのせめぎあいが
続いている問題の州でもあります。
茶家は新州牧の秀麗と影月一行の
茶州入りを妨害しようと企み、
秀麗一行がそれをくぐりぬけて‥というのが
この巻で語られているストーリーって感じですね。
秀麗が一行に自分の足取りを知らせるための仕掛けなどは、
「相変わらず賢いな〜」と、唸らされるところもあったりしますね。

  • 遂に秀麗にも恋の予感が?

そして、新人官吏の研修を取り上げていた前巻では
なぜか全く登場しなかった、秀麗・影月と同期にあたる
新人官吏の藍龍蓮が顔を見せたりしますが、
大きなポイントとしては、秀麗が恋(のようなもの)を
始めて意識した、という点でしょうか。
秀麗は仲間と別れて一人茶州を目指していた時に、
商人の一行に雑用係的として潜り込ませて貰います。
その商人の放蕩息子を装っていた茶一族の茶朔洵のことが
気になりだしているって感じですね。
秀麗のこの反応は、劉輝の傍にいた時には、
見られませんでしたから、色気に疎い秀麗も遂に‥
という感じですね。もっとも秀麗のこの反応を見て、
静蘭は穏やかではない様子ですが‥(^^;)
私もここまでこの「彩雲国物語」シリーズを読んで、
個人的には、秀麗には劉輝or静蘭とくっついて欲しいな〜
という感じなので(笑)この新キャラ・茶朔洵の存在は
微妙な気がしています(^^;)キャラ的にも
冷酷過ぎるかな〜という感じがしますし。。。