「古城の風景2 松平の城」(はてな年間100冊読書クラブ 54/100)

古城の風景 2 松平の城

古城の風景 2 松平の城

  • 内容が濃すぎて、読者を選んでしまうかな‥

歴史小説で著名な宮城谷昌光氏が、徳川家康ゆかりの
三河松平家の城を巡って記した、一種の旅行記って感じですね。
しかし、その内容は、高校野球に例えるとすると、
戦国時代の諸大名の戦いが甲子園とするならば
地区予選レベルの(笑)松平氏の一族の内部抗争を扱っており
歴史好き・宮城谷さんの小説が好きな読者にとってさえ
あまりに濃すぎる内容って感じですね‥(^^;)

  • 愛知県人でも馴染みが無いと、まして他県在住の人にとっては‥

松平氏と同じ愛知県在住の私にとっても、
尾張地域の住人である私にとっては(松平氏三河地域)
なかなか馴染み辛い内容でした。
まぁ同じ時期、尾張地域では織田家が同じように
一族の内部抗争を繰り広げており、最終的に勝ち残ったのが
織田家でも庶家出身である織田信長なのですけどね。
そういう意味では、尾張三河も状況的には
同じようなものって感じでしょうか。
松平家の城といえば、家康が今川氏の支配を
離れた後に独立した岡崎城が有名ですけど、
この本ではそれ以前の時代を扱っています。
なるほど、東三河地域にも色々なお城があったんだな、
ということを実感しました。(というか、お城というよりは
むしろ砦のようなものだったのでしょうか?)