王ジャパン世界一! WBC決勝戦 日本10-6キューバ

WBCワールド・ベースボール・クラシック)の決勝戦
勢いに乗る日本チームは、決勝戦キューバを下して
見事に優勝・世界一を達成しましたね。
先日の韓国との準決勝戦が、瞬間最大視聴率50%を超えるなど、
2次リーグのアメリカ戦の誤審判定あたりから
盛り上がって来た間がありますよね。
とはいえ、野球好きの私ですが、今日も外出していて
屋外での観戦となりました。しかし、電気店や各飲食店のテレビでは
実況中継が流れていましたね。立ち止まって眺めていた人も多かったです。
私も、途中からは足を止めて画面を見つめていたりしました。

  • 今日は打線が奮起、いきなり4点を先制!

まずは1回の表の速攻が大きかったですね。
キューバの先発投手の立ち上がりを攻め、
押し出しなどで一気に4点を先取しました。
2回負けた韓国戦など、先取点をなかなか奪えなかっただけに、
この速攻は大きな先制パンチとなりましたね。
まぁ押し出し等でのタナボタ得点ではありますけど‥(^^;)
準決勝進出決定時に引き続き、日本チームは運も向いているな、
という感じでしたね。
今日の決勝戦の日本チームの先発は松坂大輔投手でした。
4点の援護で少し気分も緩んでいたのか、
1回の裏にいきなり先頭打者ホームランを食らってしまいました。
この一発は大きかったようで、その後は松坂投手も立ち直りを見せましたね。
ただ1点取られてもまだ点差があっただけに、致命傷はならず
とりあえずは一安心といったところでしょうか。

  • しかしその後、8回の浦終了時では1点差に‥

しかしその後はキューバが徐々に反撃をして来ますね。
松坂投手の後を引き継いだ2番手の渡辺俊介投手や、
3番手の藤田宗一投手を攻め、8回の裏にはツーランが飛び出して
遂に1点差にまで詰め寄られてしまいますね。
さすがはアマチュア世界一のキューバでしたね、
このツーラン発生時から暫くは、
見ていて生きた心地がしませんでした‥(^^;)
ここで追加点の欲しい日本ですが、9階の表に怒涛の攻撃を
見せてくれましたね。今回のWBCの日本チームは、
「投手は頑張っているけれど、打線の援護が無くて‥」
という展開の試合が多かったですけど、
最後の最後で、打線もプロの意地を存分に発揮してくれましたね。

  • 絶妙のプッシュバント、相次ぐ好走塁で追加点!

ランナー1塁時で西岡剛選手の絶妙なプッシュバント、
そして西岡選手の前でバントを失敗していた川崎宗則選手は
その失敗を取り返すべく、捕手のブロックをかいくぐって、
股の間からホームベースにタッチする好走塁を見せてくれました。
このあたりの攻撃はさすがはプロの技と言うか、
見ていて痺れを覚えましたね。
川崎選手を迎え入れたイチロー選手も、続く代打・福留孝介選手の
イムリーで捕手のタッチを交わして生還、という好走塁がありましたね。
福留選手は韓国戦に次いで、大事な場面で代打での大仕事を
成し遂げてくれました。最後は日本チームの4番を務めた
松中信彦選手が、タッチアップで必死の走塁を見せたりして、
まさにチームの総力を挙げて4点を追加しましたね。
見事な攻撃であったと同時に、キューバの息の根を止めたという感じでした。
最後はこの大会の日本チームの守護神・大塚晶則投手が
1点は取られたものの、最後のバッターを三振にしとめて
見事に優勝、世界一に輝きましたね。

  • 多難だった「世界一への道」‥

しかし、今回の世界一への道は、皆さんもご存知の通り
決して順調なものでは無かったですよね。
2次リーグの初戦のアメリカ戦で、
タッチアップがアウトになる、ボブ・デービッドソン審判の
「疑惑の判定」のあげく、最後にはサヨナラ負けを喫してしまいます。
そして残り2戦の連勝が必須の状態になりましたが、
アジア予選に引き続き、韓国に連敗してしまいます。
この時はもう決勝進出が絶望的かと思えました。
今回はアテネオリンピックの時とは違って
松井秀喜選手など一部不参加の選手はあったものの、
全員プロ選手を揃えて、いわば「最強チーム」状態で
出場していますから、その結果予選リーグ敗退では
赤っ恥も良いところだよなぁ、と思っていました。

  • メキシコのお陰で準決勝進出後は、ノリノリで世界一に

しかし、アメリカ戦で日本と同じく、ボブ・デービッドソン審判による
「疑惑の判定」でホームランを取り消されたメキシコが、
判定後に奮起してアメリカ戦に勝ってくれたお陰で
日本がまさにタナボタ式に準決勝進出を決めました。
ここから王ジャパンには運が向いてきたかなって感じですね。
そして準決勝では上原浩治投手の見事な投球で
韓国に三度目の正直で雪辱を果たし、その勢いで
決勝でもアマチュア最強のキューバに快勝ですからね。

  • 「日の丸を背負って戦う」重圧は‥

しかし、王貞治監督も大変だっただろうな、と思います。
開幕前の最後の調整を優先させたい時期の中で
各球団からスター選手を集めて「全日本チーム」を結成したものの、
もしメキシコの頑張りが無くて2次リーグで敗退していたら、
また韓国に3連敗を喫したとしたら、
選手ともども、おめおめ日本には帰れなかった、
という状況ではなかったでしょうか‥
先日のトリノオリンピックの選手もそうでしたけど、
日本代表として「日の丸を背負って戦う」ということは
大変な重圧がかかるものなんだな、ということを
実感したりもしました‥