「新本格魔法少女りすか」(はてな年間100冊読書クラブ 28/100)
- 作者: 西尾維新,西村キヌ
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2004/07/17
- メディア: 新書
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- ファンタジックな感もありますが、やっぱ西尾維新さんの作品
表紙のイラスト、及び「魔法少女」というタイトルからは(笑)
ファンタジー系という印象を受けましたが、
されどやっぱそこは「戯言シリーズ」の西尾維新さんの作品、
という感じでしたね(^^;)
ミステリーとバトルが混じっているようなストーリーは
「戯言」シリーズと通じるものがあるかと思います。
- 10歳とは思えない主人公達‥
主人公の「魔法少女」りすかと相棒(笑)のキズタカは
(というよりは、キズタカはりすかを駒扱いしていますけど‥(^^;)
10歳という設定ですけど、特にキズタカのほうは
思考とかとても10歳とは思えないって感じですね。
もしこの本を主人公達と同じ10歳の子供たちが読んでしまったら、
ちょっとショックが大きいかも‥(^^;)
私も、中学生の頃にたまたま図書館で借りた
ファンタジー系の小説に、結構強烈なえろシーンがあったことを
いまだに覚えていたりしますから‥(^^;)
キズタカの、他人を駒扱いするところや、
目的のためには手段を厭わず、殺人まで犯してしまうところとか‥
ここは納得がいかないというか、読んでいて正直ムカつきました(笑)
- りすかの可愛らしさは、成長ごとの対比かな‥
一方のりすかのほうは、
「殺された後に17歳分成長してパワーアップして復活する」
強力な魔法遣いですけど、こちらのほうは仕草とかに
10歳らしい、可愛らしい仕草も見えますね。
あと、上記のキズタカの殺人に思いっきりショックを受けていたりとか。
まぁ、りすかについては、そういった可愛らしいところと、
成長後のアダルトチックなところを対比させている、
といった面もあるかと思います。
- 子供達からの大人への反撃、という意味合いも‥?
しかし、読み終わった後で、
またりすかとキズタカのコンビの活躍を
読んでみたいという気分になりましたから、
キズタカはにムカつきつつも、やっぱ面白かった、
ということなのでしょうね‥(^^;)
あと、主人公達は10歳ですけど、
敵役は3話中2話が、いい年をしたおっさん魔法遣いでしたね。
うち一人は子供をさらったりしています。
主人公達が彼らに勝つ、というところは、
子供達が事件に巻き込まれることが多くなった
最近の風潮を反映して、
「子供達側からの大人への逆襲」という意味合いも
籠められているのかな、という感じがしました。