「英語は絶対、勉強するな!」(はてな年間100冊読書クラブ 27/100)

英語は絶対、勉強するな!―学校行かない・お金かけない・だけどペラペラ

英語は絶対、勉強するな!―学校行かない・お金かけない・だけどペラペラ

  • 「赤ちゃんが自国語を覚えるように、外国語を学ぶ」方法とは

韓国人の著者によって書かれた、英語の勉強法の本ですね。
著者が英語やドイツ語を学んだ経験を元に、
外国語は「赤ちゃんが自国語を覚えるように」
覚える(学ぶ)べきである、としています。
方法自体は実直というか、特別革新的なものでは無かったですね。
著者はまず「5つのステップ」に分けています。
最初に聞き取り&書き取りの練習を行い(第1・第2)、
その後は英英辞典の徹底的な活用(第3)、
最後に映画で「生きた日常会話を学ぶ」(第4)という流れでした。
そして最後に新聞で「知的な英語を取得します」(第5)
これらの結果、言葉と文化に対する理解が深まるため、
英語を習得出来る、といった感じでしたね。

  • 「英英辞典の徹底的な活用」これはまさしく「勉強」では?

しかし、「リスニング」や「英英辞典の徹底的な活用
(=解らない単語が無くなるまで、英英辞典を引き続ける)
という行為は、勉強以外の何物でも無いと思うのですが‥
内容自体は納得ですけど、「書名には偽りあり」だと感じました。
また、「解らない単語が無くなるまで、英英辞典を引き続ける」
という行為は、非常に大変で時間もかかりますよね‥
個人的には実践するのは難しいと思いました。
確かに、「徹底的なリスニング」や「映画で生きた英語を学ぶ」
という行為は有用だと思いますし、
この本で著者が紹介している手段を実践すれば、
確かに英語力は向上するとは思いますけど、
それはあくまでも「英語を勉強したから」ですよね。
この本を読んで、語学の習得には、日々の訓練・練習が必須であり
「決して楽な道など無い」ということを、
改めて実感した次第でもありました‥

  • 日本人と韓国人の英語の勉強方法は似ている、かな‥

あと、最初にも書いたように、著者は韓国人なのですが、
日本人と韓国人は、英語力については
TOEICの受験者数は多いけど、結果はなかなか伴わない」
という点で似通ったところがあったりします。
従って、この本の中に書かれている、「韓国人の英語の勉強法に
対する批判」は、日本人にもあてはまる所が多かったりしますね。
というか、日本と韓国の教育プログラムが
似ているのかもしれないですね。。。
例えば「読み書き重視で話すことを軽視している」とか。
また、「外国に留学しても、語学がわからないため
講義中でもなかなか発言しない」といったような国民気質も
残念ながら日本人と韓国人は似通った傾向があるなぁ、
と思ったりしてしまいました。