「社長が社員に毎日話していること」(はてな年間100冊読書クラブ 26/100)

ビックカメラ 日本一活気ある会社の社長が社員に毎日話していること

ビックカメラ 日本一活気ある会社の社長が社員に毎日話していること

  • お客様に外の様子は見せない

今日私も立ち寄った、ビックカメラについて取り扱った本ですね。
ビックカメラヤマダ電機あたりとは違って、
駅前に店舗が立地していることが多いため、
ビルに入居していることが多いと思います。
この本で取り上げられている中では、たとえば店舗構成で
「上層階にお客の足を運ばせる」という点については、
デパートが催事場を最上階に設定したりと、
他店でも昔から取り上げられているところが多いと思いました。
店舗構成で特徴的なところとしては、
「外が見えると、天気や時間の経過が気になって
お客様が落ち着いて買い物が出来ないから、各フロアに窓がない」
という点は、なるほどという感じでした。

  • 薄利多売のお店でも、専門性は高く

あと、ビックカメラの特徴としては、一つは専門性かな、
という感じですね。ビックカメラでは電化製品以外にも、
ゴルフ用品やおもちゃ・お酒などを取り扱っています。
これらの部門については、ビックカメラ本体の一事業部が
取り扱うのではなく、別会社として社員の専門性を高める
(もちろん事業としての採算等を重要視させる、という狙いもあるかと
思いますが)という点が特色って感じですね。
ゴルフ売り場ではレッスンプロなどの専門性の高い社員が
接客にあたるそうです。なるほど、そうすれば
お客さんの質問等に対して、満足のいく回答が出来るかな、と思います。
ビックカメラのような量販店は薄利多売がモットーで、
店員教育など二の次かなと思っていましたけど、
意外と専門性を重要視しているんだな、という感じでしたね。
「お客様の財布を開かせるため」に「喜ばせ業」に徹せよ、
という社風になっているそうです。

  • ポイントサービスは、割引率を高く見せることが出来る

また、今ではどの店でも取り入れられている「ポイントサービス」ですが、
ビックカメラでは上記のようにビールなども取り扱っているため、
「お客さんもポイントを使いやすい」という点がありますね。
例えばヤマダ電機の場合は、扱っている商品が電化製品系に限られるため、
お客さんがポイントを使う対象は、消耗品系に集中することが多く、
その商品が利益率が低いと、経営を圧迫する要因にも
なりかねないそうです。もちろん「ポイント還元後でも利益が出ている」
ため、ポイント商法によって、
値引率を高く見せるという点もあるそうですね。
私も「お買い得な買い物をした」と思っても
これで実際は結構騙されているんだろうなぁ‥(^^;)