「ウォルマートの時代」(はてな年間100冊読書クラブ 15/100)

ウォルマートの時代

ウォルマートの時代

アメリカのスーパー(ディスカウントストア)のウォルマート
私が勤めている会社(事業)の大口取引先でもあり、
まさに「ウォルマート様」的な存在なので(笑)
(でもディスカウントストアだけあって、
取引条件は相当厳しいのですが‥(^^;)
仕事との関係もあって、手に取ってみました。
この本は、会社の共用文庫の中にあった本でもありますね。
取引先ではあっても、アメリカのウォルマート
実際の店舗を実際に見た経験は無いので、
本を読んでいても、イメージするのは少々難しかったですね。
また、ビジネス本で翻訳本なので、読んでいて読み辛いというか
取っ付き難い箇所も多かったです。

本を読んで見えてきた、ウォルマート成功の理由は、
①創業者のサム・ウォルトンの目のつけどころが良かったことで発展した。
(例・中小都市の郊外に出店を決め打ちしたこと)その創業者の死後は、
②創業者の子供とその他の幹部クラスが
共同で協力して経営にあたったこと
(権力の奪い合い等も無かったこと)そして、
③必ずしも創業者の理念を守ることに汲々とせず、
新たな道(生鮮品の拡張など)にも積極的に踏み出していったこと、
などが、ウォルマートが発展を続けている原因のようですね。

  • いつまでも創業者の理念にこだわらず

企業の初期の急発展は、創業者の個性によるところが大きいのは
多くの企業に共通していると思いますが
ソニー松下電器産業、ホンダ、そしてユニクロ
最近では破綻してしまいましたけど、ライブドアもそうですね‥(笑))
創業者の死去以降の、経営の仕方が印象に残りました。
創業家と他の幹部が協力したこと(出来たこと)
及び、時代の流れをきちんと考慮して、いつまでも創業者の
(時代遅れとなった)理念を守ることにこだわらなかったこと、
こういった点は、創業者が偉大であればあるほど
その理念に反する事は(死後でも)し辛いと思いますし、
その結果、時代の流れに乗り遅れて、会社も低迷への道を歩み始める、
というケースも多いですよね。

ただ、そのウォルマートも、日本では苦戦中のようですね。
今ではスーパーの西友を配下におさめていますけど、
その西友も、嘗ては日本を代表するチェーンスーパーでしたけど、
最近ではイオンなどに押されて、
すっかり影が薄くなってしまっていますね‥
ウォルマートが提唱する「エブリデー・ロープライス(毎日同じ値段)」
戦略は、日本のスーパーマーケットが採用している
「特売チラシ」手法に慣れていた日本の顧客には
通用しなかった、という感じのようです。