「クラッシュ・ブレイズ スペシャリストの誇り」 (はてな年間100冊読書クラブ 90/50)

  • 2巻目かと思いきや、番外編

クラッシュ・ブレイズ」シリーズの2巻目かと思ったら、
サブキャラが中心の番外編って感じでしたね。
ファロット一族やジンジャーなど、
このシリーズでは御馴染みの、通常の人とはちょっと違った
能力&非常識性を持つ(笑)個性の際立ったキャラが中心ですね。
彼らは「デルフィニア戦記」や「スカーレットウィザード
シリーズでこれまで沢山活躍してきており、
個人的にも愛着のあるキャラでした。

  • あまりにもグロく、また生々しく‥

しかし、今回の番外編はちょっとどうかな‥という感じがしました。
ファロット一族は本のタイトルにもなっている
暗殺の「スペシャリスト」なのですが、
このストーリーは猟奇殺人を扱ったものであり
読んでいてグロさを覚えてしまったことと、
(私はホラー系は苦手なので、
そちら系の本はほとんど読みません(^^;)
あと、その事件犯人が学生で被害者が浮浪者、という設定が、
現代の世相を露骨に反映しているような感じで、
(若者による浮浪者殺害事件は、今でも時々起きますよね‥)
生々しすぎたこともまた事実ですね。

加えて、殺人(暗殺)は一族の昔ながらの業であり、
殺人について語るのに悪びれた&怖れた様子も無い
(事実今回の猟奇殺人事件は、ファロット関係者は無実なのですが)
ファロット一族の考え方が、先般起こった
「また血が見たくなって」大阪で姉妹を殺害した犯人あたりの
イカれた」若者と重なる感じがしてしまいました‥
こういうファンタジー系の小説(ライトノベル)は、
私にとっては読むことで現実逃避の一つの手段にも
なっているのですが(^^;)、その現実に引き戻される感のある
内容というのは、個人的にはちょっといただけないって感じですね。