「茶の湯の不思議」(はてな年間100冊読書クラブ 86/50)

茶の湯の不思議 (生活人新書)

茶の湯の不思議 (生活人新書)

  • お正月前に、茶道を少しは理解しようかな、と。

茶の湯の歴史や作法を紹介した本ですね。
私も正月には多少ですけど(^^;)茶道に触れる機会があるので、
この機会に一度読んでみました。
茶道の歴史については、著者の流派の開祖である小堀遠州や、
茶道では御馴染み千利休などの茶人が紹介されていますね。
そして「茶碗をまわすのはなぜなのか」といった、
茶の湯の不思議や茶席の心得などについて書かれています。
ただ、私が正月に触れるのは簡略的なものであり、
本格的な茶道の経験は無いので、
この本では茶道の実際の手順とかが解説されていますけど、
少々イメージがし辛かったりもしました。

  • 「先人を偲ぶ」茶道

茶道というのは歴史が長いだけあって、
茶碗や掛け軸などを通じて「先人の心得を知る」
という点に心が配られているんだなぁ、
とこの本を読んで改めて実感しました。
また、身分制度があった時期に発祥していますから、
「茶室の入口を小さくすること」には、
「大名も平民も同じ扉をくぐり、扉の中の世界(茶室)では
身分関係を捨て去る」ということもあったようですね。
まぁ、千利休の理想とした究極のわびさびの世界は、
思いっきり簡素な感じですけどね。
あと、茶の湯の作法は色々ありますけど、
「あまりに作法にこだわりすぎるよりも、
気持ちの方が大事」というのは、何事に置いても共通ですよね。
日本古来の伝統ともいえる茶道、
日本人ならある程度の知識を持っておく事が
必要かなって思ったりもしました。