「会社がイヤになった やる気を取り戻す7つの物語」(はてな年間100冊読書クラブ 75/50)

会社がイヤになった やる気を取り戻す7つの物語 (光文社新書)

会社がイヤになった やる気を取り戻す7つの物語 (光文社新書)

フィクション(ノンフィクション?)の物語を通じて、
「会社が嫌になった時」のやる気を取り戻すためには
どうしたら良いかを解説している本ですね。
二十代から六十代まで、各世代別のケースが用意されており、
フィクションとはいえ結構馴染みのある
シチュエーションのものもありました‥(^^;)

  • 会社には、役員を輩出する「主流部門」ってありますよね‥

個人的には一番身近だったのは、三十代のケースでしょうか。
「広報部所属で「会社の主流ではない」と嘆いていて
モチベーションも下がり気味でしたが、
ネットで同業の仲間と交流することにより
やり甲斐を見い出す。」という感じのストーリーでした。
私も経理など事務系が長く、このケースの主人公と同じ
「主流ではないな」という思いを抱いたこともありますから‥
しかし、このケースの主人公の場合は、
その後、昇格&「主流」の営業部門への異動が決まって、
ネットで影響を受けた「広報のスペシャリストになる」
という思いを、スッキリ諦めてしまうんですよね‥(^^;)
加えて、「広報への道を途中で投げ出した」
という後ろめたい思いを抱いているため、
付き合っていた彼女(仕事の相談をしたりしていた)とは
別れてしまったたりして、フィクションストーリーとはいえ
「こういう結末はどうなのよ」
と突っ込みたくなってしまいました‥(^^;)
以前強く希望していた「主流部門への配属」によって、
モチベーションが上がった、という結論のようですが‥

  • 人間関係にモチベーションが左右される二十代

あとは、上司が温厚なタイプからヤリ手に代わって、
対応に戸惑う二十代のケースも結構馴染みがありました。
まだまだ若手の二十代の間は、仕事の内容よりも
人間関係にモチベーションが左右されるという感じですね。
確かに、仕事に関してはまだまだ覚えることの方が多いため、
覚えるのに精一杯で「やり甲斐が無い」とか
そういう事に頭を働かせる余裕が無いって感じでしょうか‥(^^;)
他には、転職に思い悩む四十代、部下の操縦法に戸惑う五十代、
定年後の近所づきあいに会社の論理を持ち込む六十代
といったケースが取り上げられていました。
ほんの些細なことで、人間は意欲を失ったり回復したり、
色々あるんだなぁ、という感じがしました。