「国宝 源氏物語絵巻」展

  • 今年は十年に一回の全巻公開

今日は、徳川美術館で開かれている
「国宝 源氏物語絵巻」展に行って来ました。
徳川美術館の所蔵する国宝・源氏物語絵巻
毎年この時期にほんの一部が公開されていますが、
今年は10年ぶりに現存する全巻が公開されるため、
「ぜひ見なければ」という感じですね。
さすがに今日は混んでいました‥とはいえ、
先日の奈良の「正倉院展」ほどではなかったですけどね。

  • 基本的に変わらない通常展はスルーしておけば‥

けど、最初の通常の展示(尾張徳川家伝来の刀や茶器)
を見るのにちょっと時間をかけすぎたって感じですね。
通常の展示はいつでも見られますから、
さっと流してしまえば良かったのですが、
私にとっては1年に1回来るか来ないかという感じなので、
今日も割りとじっくり見てしまいました。
ずっと立ちっぱなしですから、
お陰で「源氏物語絵巻」を見る前に
少し疲れてしまった、という感じですね。
しかし、「源氏物語絵巻」に協賛のような格好で、
源氏物語関係の収蔵品の展示があり、
例えば国宝の蒔絵箱の展示などもあり、
その鮮やかな造形美に見せられたりしてしまいました。
刀の柄にも源氏物語の一シーンが使われていたりするんですね。
武士にも教養のたしなみとはいえ、少し意外な感じもしました。
あとは「貝合わせ」、今のトランプと同じような感じですが、
貝殻にキレイな絵が描かれていますね。
まさに貴族の遊びって感じでしょうか。

そしていよいよ「源氏物語絵巻」ですね。
一部しか残っていないというのは知っていましたけど、
残っているのは「源氏物語」の後半・終盤の部分なんですね。
有名な「若紫」や「須磨」あたりではなく、
源氏の晩年の「柏木」や「竹河」などの
「宇治十帖」あたりなんですね。
しかし、遥か平安時代の絵巻が、
千年近く経った今でも残っているということは、
考えてみれば凄い事ですね、改めて実感しました。
一番最後に復元された絵巻が出展されていましたけど、
色の鮮やかなところに驚かされました。