「働く気持ちに火をつける―ミッション、パッション、ハイテンション!」(はてな年間100冊読書クラブ 64/50)

  • 3つのキーワード「ミッション・パッション・ハイテンション」

「声に出して読む日本語」がベストセラーになった斎藤孝先生の本ですね。
斉藤先生は、「ミッション・パッション・ハイテンション」の3つが
仕事に取り組む際のキーワードであると説いています。
ちなみにこの3つのキーワードを、斎藤先生は実習の開始前等に
学生に叫ばせているそうですね‥(^^;)
・「ミッション」とは「仕事を「自分に対する使命」と考えること」
・「パッション」とは「ネガティブな体験を起爆剤とすること」
・「ハイテンション」とは「いつも上機嫌で仕事に取り組むこと」

  • 自らの経験談を元にした「パッション」

この中で印象に残ったところは「パッション」ですね。
斎藤先生はベストセラーの本を書いたりと、
端から見ると順風満帆な大学教授生活を
送ってきたかのように思えますが、
実は20代の頃は職にありつけず、
鬱屈した生活を送っていたそうですね。この本の中に書かれている、
その当時の体験談は大変暗いものがありましたが(^^;)
逆にそういった逆境を、自ら乗り越えてきた経験を持つ著者だからこそ、
「ネガティブな体験を起爆剤にする」という主張が
説得力のあるものになっていますね。
「ひきこもりやニートを続けていると、
人間の持つ雰囲気が暗く澱んでしまい、
そういったネガティブな体験を「パッション」で起爆剤にしないと
もはや更正は不可能、なんて記述もありました‥(^^;)

  • 「ミッション」と「ハイテンション」

「ミッション」は、本田宗一郎氏やソニー井深大氏といった
著名な企業家・経営者を例にあげ、彼らは金儲け一筋ではなく、
「人の役に立ちたい」という「ミッション」を掲げて
仕事に取り組んでいた、という内容でした。
私の会社にも、経営トップが中心になって策定した
「ミッション」があり、毎週の昼礼で唱和させられていますけど、
残念ながら正直ミッションの内容は、
私にとってはまだ腹には落ちていません‥(^^;)
こういうレベルではまだまだダメってことなのでしょうね(苦笑)
あと「ハイテンション」は、「テンポ良く、元気に」仕事をする、
という感じでした。この章は「質の高い仕事をする」とか、
普通の自己啓発系の本の内容と
さほど変わったところはなかったですね。