「トヨタ流仕事の哲学」(はてな年間100冊読書クラブ 44/50)

トヨタ流 仕事の哲学

トヨタ流 仕事の哲学

先日読んだ「トヨタのできる人の仕事ぶり」の本の書評の際には、
「「トヨタ自動車独自の仕事の様子」については
余り書かれていない」と書きましたけど、
その「トヨタ独自の仕事の進め方」が詳しく書かれているのが
この本って感じですね。著者は、トヨタ自動車勤務時代には、
カイゼン」を進めた大野耐一氏の下で働いていたそうで、
その時の大野氏の仕事に対する姿勢・仕事ぶりを元に、
トヨタ流の仕事の哲学」を描いています。
ただ、「トヨタ流」と言いつつも、必ずしもトヨタだけで
実践されているものではなく、例えばセブンイレブン
ヤマト運輸といった「勝ち組企業」との共通点をあげ、
トヨタ流のみならず「勝ち組企業」の仕事ぶりが
明らかにされていますね。
(例えば、過去のデータを重視ばかりして
「今までは」に軸足を置いていると、
そのうち閉塞に陥ってしまう、という「トヨタ流」を、
セブンイレブンのPOSシステムに結びつけたりしています。)

  • 「当たり前の事が出来る人が多い」ところがトヨタの強みかな‥

また、「現場重視」は「仕事ぶり」の本でも触れましたが、
トヨタの役員の方「とにかく自分でやってみる、確かめる」
という姿勢は凄いですね。うわべだけでは決して判断しないですね。
「百聞は一見に如かず」と言うことわざを実践されていますね。
こういった「当たり前の事が出来る人が多い」というところが、
トヨタの強さを構成していると思いました。