「ドラえもん学」(はてな年間100冊読書クラブ 42/50)

ドラえもん学 (PHP新書)

ドラえもん学 (PHP新書)

  • マンガについて書かれた本なのに、絵が無いというのは‥

ドラえもんについて色々と書かれた本ですが、
マンガについて書かれた本なのに、
著作権の都合なのか著者側と折り合いがつかなかったのか
どういう理由か解りませんが、絵が一枚も無いのは辛いですね。
本の紹介によると「詳細なデータに基づき、国民的アイドルの
誕生秘話と作品の妙味を活字だけで追う意欲作」だそうですが、
活字だけでは無理がありますな。イメージが沸いて来ないです。
この本を読むときには、「ドラえもん」のコミックを
傍に置いておいた方が良さそうですね。
本文中に「コミック第○巻何ページ」といった風に出てきますから、
その時にコミックを参照するという感じでしょうか。

内容的にも、「著者が好きな「ドラえもん」の作品のあらすじ」など、
あまり「学」というほど大したものではないって感じですね(^^;)
データブック的なものを期待せず、ドラえもん好きの著者による
ドラえもんのファンブック、という位置付けなら納得という感じです。
でもやっぱり、絵が無いのは致命的だなぁ、と思いますね。

ドラえもん」は特定の雑誌に連載されたものではなく、
「小学1年生」から「小学6年生」まで同時に連載されたり
したので、コミックから漏れたままの作品も結構多いそうです。
このあたりは、他のマンガとは違って、
ドラえもん特有の事情って感じですね。
また、著者の藤子不二雄さん(藤本弘さん)は、
生前は短編よりも「映画版長編」の執筆に力を入れていたそうですね。