「仕事をしなければ、自分はみつからない。フリーター世代の生きる道」(はてな年間100冊読書クラブ 39/50)

タイトルに気になるものがあって読んでみました。
著者の三浦展さんは若者文化には造詣が深いとのことですが、
確かに以下のような最近の若者の分析は、良く出来ていますね。
・モノが満たされた「総中流」世代の若者は、
ステータスを求めてブランドに群がる。
・コンビニは「いつでも何でも手に入れる」事が出来るため、
この延長線上に「疲れたらどこでも座り込む→ジベタリアン」や
「食べ歩き」などが発生した。
以上の分析は、確かに納得させられるものがありました。
しかし、タイトルの「仕事をする」という論点に関しては、
「ビジネスコンビニの使えないアルバイト」などの
例があげられていましたけど、
「アルバイトでは仕事に関する能力は身につかないため、
「適性検査」でも受けてみて、自分に合ってそうな仕事に就職せよ」
という主張位でしょうか、あまり参考にはなりませんでした。
「何がやりたいのかわからない」ような若者を、
企業は採用しないとも言っていますが、
それでは上記のような状態であるフリーターやニート達にとっては、
なんの励ましにもならないでしょうね‥(^^;)