衆議院議員選挙は自民党圧勝!

昨日投票が行われた衆議院議員総選挙は、
自民党の圧勝に終わりましたね。
夜8時から始まる各テレビの選挙特番で、
各局とも一斉に「自民党300議席確保」と放送していましたけど、
今回はほぼその「出口調査」の結果が正確でしたね。

自民党の勝因は、「郵政民営化」に的を絞ったことでしょうか。
「肥大な公務員」に対する批判は、多くの国民に共通していますし、
特に都市部の住民にとっては、銀行が家の周りに沢山ありますから
「郵便局が無くなっても困らない」状態になっています。
この都市部の住民・無党派層(今までは地方へのバラマキに
不平感を持っていて、民主党支持だった)が
今回は自民党に投票したのが大きかったようですね。
前回は民主党が躍進した東京選挙区では、
今回は民主党菅直人氏以外は選挙区では全員落選ですから。

また、郵政民営化反対の自民党議員を公認せずに
「刺客」を送り込むなどして話題を作り、
郵政選挙」を煽ったのも大きかったですね。
「刺客」も想像以上の効果を上げ、たとえば静岡の片山さつきさんは
小選挙区でも当選を果たしましたし、他の選挙区でも
「刺客と反対派の元自民党議員との一騎打ち」ムードに持ち込み、
本来ならライバルとなる筈の民主党候補を
埋没させるのに効果がありましたから‥(^^;)
また、小泉純一郎首相も演説は上手いというか、
「ひたすら郵政民営化のみを唱える」
反復効果は大きかったと思います。
けど、落下傘候補の大量当選、という流れは、
本来なら国会議員は「国民(地域住民)の代表」の筈なのに、
地域住民を無視した感があり、ちょっとどうかと思ったりもします。

民主党は惨敗に終わりましたね。
郵政民営化」に反対したため抵抗勢力視されて、上述のように、
以前は掻き集めていた都市部の浮動票・無党派層票が
逃げてしまいました。民主党郵政民営化ではなく、
年金問題等に焦点を逸らそうとしていましたけど、
小泉首相の「郵政民営化」連呼の前には効果が薄かったようですね。
また、岡田克也代表と小泉首相の演説の様子を比較すると、
やっぱ小泉首相の方が説得感あるというか、上手いですよね。
岡田さんは真面目な人だという感じはするのですが‥
郵政民営化」以外でも、外交問題での中国・韓国との関係悪化や
年金問題少子化問題・消費税率アップ問題など、
課題が山積みだっただけに、こちらをきめ細かく訴えていれば‥
と思いますけど、「劇場化選挙」状態では、
それでもやっぱ為す術は無かったでしょうか‥(^^;)

今回の自民党圧勝で、参議院で民営化反対投票を行った
自民党の「造反議員」は「民意を尊重して」賛成に鞍替えしそうなので、
民営化は確定でしょうね。しかし上述した年金など、
それ以外にも問題が山積みです。これらの問題が明らかになれば、
今回「風が吹いて」自民党に雪崩れ込んだ感のある
都市部の票が、今後とも自民党に流れるとは限らないですよね。
小泉首相の退陣だけでもいくらか減りそうですし‥
「今回の大勝で永遠に自民党政権安定にはならない」と思いますし、
今回民主党が一気に大きく議席を減らしたような、
小選挙区制度の怖さでもありますね。