「齋藤孝の相手を伸ばす!教え力」(はてな年間100冊読書クラブ 24/50)

「齋藤孝の相手を伸ばす!教え力」

「齋藤孝の相手を伸ばす!教え力」

  • 「教え方」を解説した名著・学校の先生や

大学教授に読んで頂きたいですね。
著者の斎藤孝先生といえば、「日本語」関係の著書が有名ですけど、
もともとは教育学が専門とのことで、
この本では「教え方」について解説してあります。
学校で「先生が生徒に教える」のはもちろん、
社会人になっても「上司or先輩が部下or後輩に教える」という感じで、
「教え方」の技術はいつまでも必要になりますね。
例えばまず、「教えるほうの熱意が大切だ」と説いています。
「教える側が、教える内容に興味を持って
「これはこんなに面白いんだ」という感じで、
熱意を持って教えれば、教わる側も目を輝かして熱中する」
とありますけど、これは核心を突いていると思います。
斎藤先生曰く「憧れに憧れる力」ですね。
私が思うに、塾や予備校の先生は、
上記のような姿勢が身についているので、
生徒を引き付ける授業をする事が出来るのかと思います。
これと対極にあるのが、「自著の教科書を淡々と朗読するだけ」の
大学教授ですね。こういった大学教授や、
あるいは学校の先生達に是非
読んで頂きたい本だなという感じです。
特に小学校や中学校の先生が、子供達に与える影響は
大きいでしょうから。

  • その他にも色々な手法が

憧れ以外では、例えば「完璧なテキスト」を用意して、
それを読み上げるだけでは効果は少なく、
想像の余地をかきたてられるようななテキストが必要、とか、
教わる側の自立を促すため、
出来の悪い人達とグループを組ませて、上昇志向を起こさせる、
といった「教え方の技術」が盛り込まれています。
私も時々、会社の同じ部門の人達に対して
「勉強会」を主催する事があるのですが、
その際にこういった手法を応用していきたいと思っています。