「魔法遣いに大切なこと 太陽と風の坂道(3)」

  • 恋愛描写がすっかりメインに、魔法遣いという設定の意義は‥?

いやはや、今回のシリーズも3巻目ですけど、
すっかり恋愛がメインになっていますね。
もはやヒロインが魔法遣いである必然性は
ほとんど無いって感じですな(^^;)
ヒロイン・松尾ナミはミステリアスな転校生・富永龍太郎を
好きになっていますが、「彼の力になりたい」と思いつつも、
何も出来ていない自分がもどかしいって感じですな。
この3巻では、そんな状態のナミが、龍太郎がナミの天敵的存在である
香代子とバイクでタンデムしているのを見て、
更に落ち込んでしまいます。
そして家に帰ると進路のことで両親に責められ
(ここで「魔法を頑張らないと」という話が出て来ますね。
今回魔法がストーリーに絡むのはこの箇所位ですな‥(^^;)
ナミは遂に家を飛び出してしまう、という展開でした。

  • 今回はレズも登場(笑)

ただ、恋愛に関しては登場人物が複雑に絡み合っていますな(^^;)
ナミ→龍太郎は上に書きましたが、クラスメートの光明はナミが好き、
一方でナミの親友・理英子は光明の事が好きで、
光明の気持ちに気づいている理英子は、
ナミに厳しくあたるようになっていますね。(これは前からですが)
この他、ナミのもう一人の親友・千花(女の子)にも
好きな子がいますが、それは実はナミの事で(笑)、
ナミが病気の時に、千花はナミの唇を奪ったりしてしまいます(^^;)
千花は、ナミの弟に告白されたのをきっかけに
「自分の気持ちに素直になろう」と言っていましたけど‥ねぇ(苦笑)
こういう展開はちょっとどうなのかと(笑)
自分に自信が持てていないナミに対して、
「実は大勢の人に好かれているから大丈夫」という
意味を込めてはあるのでしょうが‥