先週の重賞レース回顧(桜花賞)

1着○ラインクラフト
2着◎シーザリオ
3着 デアリングハート

僅差の2番人気、○ラインクラフトが◎シーザリオの追撃を抑えました。
これまで差し・追い込みのレースを続けていたラインクラフトですが、
この桜花賞では一転して好スタートから
先行集団に位置するレース振りを見せました。
「(現役時代は牝馬レースに強かった)河内洋・現調教師に
桜花賞の騎乗のアドバイスを求めたところ
「馬の気に任せてレースを進めろ」と言われたため、
その通り本来の戦法に拘らずにレースをしたとのことですが、
予想(id:yukino77:20050409)で書いたように、
「外枠からずっと外を回すロスが大きい」
と思っていた私も意表を突かれました。
こういう柔軟が騎乗が出来るのであれば、今年の福永祐一騎手は、
メイショウボーラーで重賞3勝を上げるなどここまで絶好調ですが、
これは単なる勢いだけでなく、福永騎手が実力をつけてきた、
という事が言えるかと思います。
以前は「福永洋一の息子」という七光りもあって、
「本人の実力以上に良い馬に乗っている」という印象がありましたが。
(事実、特に馬群を捌くのは下手だったと思います。)

逆に1番人気のシーザリオは、スタート直後で他馬に寄られて、
下がってしまいましたね。スムーズな競馬が出来ませんでした。
そのまま後方で揉まれている感があり、本命にしていた私も、
レースを観戦しながら「スムーズに先行している
ラインクラフトに対して、この展開は厳しいなぁ」
と思いましたが、最後の直線を向いてから、
勝ったラインクラフトを追い詰めるまでの伸び脚は凄かったですね。
ラインクラフトは距離延長はマイナスだろうし、
次のオークス(G1)はこの馬で決まりかな、という感じです。
騎手はもう一度地方の吉田稔騎手で行くのかな‥
再度のテン乗りは避けたいところです、
そこだけが心配って感じですね。

3着にはデアリングハートが入りました。
前走のフィリーズレビューでは、展開的にハマったとはいえ、
勝ったラインクラフトの2着に来ており、
これだけ走ってもおかしくは無いですね。
ただ、鞍上のデムーロ騎手が、
この週ここまで絶不調って感じだったので、
押さえきれませんでした。
う〜む、外人騎手は昨年〜今年、ゼンノロブロイでG1レース3連勝も
一般レースではイマイチのレース続きであったペリエ騎手といい、
「大レースだけ強い」というパターンになりつつありますね。
不調の時でも、周りにあたえるインパクトというかアピールを
結果的に忘れない形になっているのは、
さすが外人という感じがします。

4着には3番人気のエアメサイア武豊騎手騎乗で
人気が予想されていたので、「善戦一杯」と見て切りましたけど、
まぁ個人的な予想の範囲内ではあったかな。
こちらも勝ったラインクラフトと同じ外枠でしたが、
スムーズに先行したラインクラフトに対して、
こちらは外枠から外外、直線も大外を回ってしまいましたね。
名手武豊騎手らしくない、工夫の無い騎乗だったと思います。
5着の▲ダンツクインビーは14番人気の超人気薄でしたか(^^;)
馬券の対象にはなりませんでしたけど、好走してくれました。
さすがに狙いすぎたとは思いますけど、目のつけどころは良かった、
ということにしておこうかな(笑)
あとは4番人気の△アンブロワーズが、14着と意外な大敗を喫しました。
確かに前走のアネモネSの内容はもう一息でしたけど‥