2006年ワールドカップドイツ大会 アジア最終予選

日本2-1北朝鮮

  • 劇的な勝利、というよりは辛くも勝ったって感じですね。

日本代表の05年W杯ドイツ大会の最終予選の初戦、北朝鮮戦は、
辛くも勝った、という感じでしたね。
相手はランク的にも格下、加えて国際試合経験も少ない北朝鮮戦、
ということで、おそらく皆が楽勝視していたと思います。
ジーコ監督も、「調子の良い国内組で行く」と宣言していましたけど、
この発言は裏返せば、「欧州組に頼らなくても勝てる」という
自信の表れだったかと思います。

  • あっという間の先取点、しかしその後は‥

帰宅時間の都合で、私がテレビをつけたのは開始10分過ぎでしたが、
もはや日本が1-0でリードしていました。
小笠原満男選手のフリーキックが決まったようですが、
この段階では「今日は楽勝だな」という安心感がありましたね。
私の事前予想は「2-0で日本の勝ち」でした。
しかしその後は、ミスも出たりしてなかなか追加点が奪えません。
先ほどはフリーキックを決めた小笠原選手のシュートが
大きく外れたりしましたし‥
逆に北朝鮮に押され気味になったりして、
ちょっと不安が残るまま、前半を終了しました。

  • 後半、同点に追いつかれる!

北朝鮮の選手は、パス回しとかシュートとか、
個人の技術は高かったですね。ちょっと意外でした。
後半は開始早々から北朝鮮のペースで、
ボールを持たれる時間が長かったですね。
そして、15分位に、遂にミドルシュートを決められ、
追いつかれてしまいました。今までも何度か危ないシーンが
ありましたけど、その都度GK川口能活選手が防いできたんですけどね。
これは北朝鮮選手の技ありっ、って感じのシュートでした。

  • 追いつかれた日本、いよいよ切り札投入

追いつかれた日本はいよいよ本気を出してきた、って感じで、
召集した欧州組の高原直泰選手、中村俊輔選手を
相次いで投入します。この2人の元気なプレーで、
流れが一気に日本ペースに変わりましたね。
さすがだなぁ、という感じでした。特に中村選手は良く動いてましたね、
まさにチームの司令塔って感じでした。
高原選手も動きは良かったのですが、決定的な場面で
シュートやヘディングを相次いで外し、おいおい‥って感じもしました。
二人の投入後は日本が押し気味に試合を進め、
逆に北朝鮮はディフェンスに追い込まれていましたね。
とはいえ日本も、ミスが出たりしてなかなか勝ち越し点を奪えません。

  • 終了間際に新鋭・大黒選手のゴールで逆転!

そんなもどかしい展開が続き、引き分けを覚悟した時に、
これまた玉田圭司選手に代わって途中出場の大黒将志選手が、
値千金の勝ち越しゴール!です。
そのまま試合は終了し、終了間際の劇的な逆転勝ちで
日本がまず1勝、勝ち点3をもぎ取りました。
いや〜最後までなにが起こるかわかりませんなぁ、
諦めないで良かったです。苦戦はしたものの、勝ったということで
良しとしようかな。

  • 今後も苦しい戦いが続きそうですね。

思った以上に苦戦した北朝鮮戦でしたが、
やっぱ選手個人個人が予想以上に上手かった、ということでしょうな。
一線級との対戦経験に乏しい国内組では、やはりキャリア不足でしょうか。
高原・俊輔良選手が出てきてからは、一気に流れが変わりましたし。
う〜む、リードしている段階で彼らを出せば、
おそらくそのまま逃げ切れたor追加点を奪って、
もっと楽に勝てたかもしれませんね。
次はアウェーでのイラン戦ですか‥おそらくこの最終予選、
一番強敵なのはイランだと思われるため、
しんどい戦いになりそうですな。
さすがに次回は、中田英寿選手・稲本潤一選手・小野伸二選手あたりも
召集して、いわゆる「ベストメンバー」で臨んでくれるものと思いますけど。