名鉄2Dayフリーきっぷ紀行2日目 岐阜名鉄600V地区紀行

2日目の今日は、岐阜地区のいわゆる「600V区間
岐阜市内線揖斐線美濃町線)を乗ってきました。
今年の3月31日で廃線になることが決まっており、
また廃止1ヶ月ほど前からは名残惜しむ人が大勢押しかけそうなので、
今のうちに乗っておこうと思いました。
まずは名古屋市内の金山駅から新岐阜駅へ。
この区間は並行しているJRに乗ることが多いので、
名鉄に乗るのは久しぶりですね。しかし、名古屋(もとの新名古屋
を過ぎると関には空席が目立つ有様で、
これでは厳しいだろうなぁ、と思ったり。

まずは揖斐線を乗りました。この区間は、3年位前に廃止になった、
黒野以降(黒野-谷汲・本揖斐)の乗り納めに来て以来ですね。
その時残った区間も、今回廃止になってしまいます。
しかし、黒野までの全線15分間隔と、廃止になる線とは思えないほど
便利ですね。岐阜市内線路面電車ですが、
路面電車の停留所には、なんと「安全地帯(車道から高くなっている)」
がありません。道路の上に停留所のスペースがマークしてあるだけで、
あそこで待つのかと思うとちょっと怖い気がします‥(^^;)
また、路面電車といえども、普通の車と同じように、
信号に従って進まないといけません。路面電車が優先されるようには
なっていないのですね。そのため、信号で止められたりして、
スピードが遅くなってしまいます‥
これではマイカーには敵わないかなぁ、と思ったり。
市内線の終着駅・忠節からは専用路線に入り、スピードアップしますが、
それでも駅間の間隔が短いので、しばしば並行する乗用車に抜かれて
しまいますなぁ‥また、休日の下り電車では仕方ないのかもしれませんが、
乗客は終点まで、多くて私を入れて6人しかいませんでした。
黒野駅は前にも来たことがあり、ここで写真を撮ったりもしていたので、
なんだか懐かしかったですね。当時とほとんど変わっていなくて。

帰りは徹明町で降りて、美濃町線に乗り換えました。
徹明町も安全地帯のない、危ない停留所ですが、
近くのビルの一角に「徹明町駅」というきっぷ売り場のようなスペースが
あります。これって結構珍しいような‥
もっとも駅員さんはいなくて、シャッターも下ろされていましたけど。
また、この徹明町-競輪場前間はいわゆる支線なのですが、
名鉄本線に接続する、新岐阜-競輪場前-関、が本線)
車両がなんと昭和32年製造のものです‥
冷遇されているって感じですね(^^;)
廃止するのにこれ以上お金はかけられないというところでしょうか。
この電車の乗客も少なかったですが、
ほぼ全員鉄道ファンって感じでしたね(笑)
普段はきっとお客さんいないんだろうなぁ‥と。
有名な岐阜の梅林公園の近くに「梅林」という停留所もありましたけど、
乗降客はありませんでしたね。競輪場前停留所で、
新岐阜からの電車を先行させ、こちらはその後に続きます。
前の電車のすぐ後の続行運転なんて、珍しいかも。
続行運転は野一色駅で終わり、私の乗っている徹明町発の電車が
ここで終点になるので、前方に止まっている関行きに乗換えました。
こちらは結構混んでいましたね〜やはり鉄ちゃん一杯で(笑)
沿道にもカメラを構えている鉄ちゃんが多かったです。
揖斐線に比べると注目度が違いますね〜、
やっぱこちらの美濃町線の方がローカルムードにあふれているからかな。
普段からこれくらい乗っていれば、廃止にはならなかったのかも‥
でも専用軌道を走っているのに、スピードは遅いですね(^^;)
沿道を走っている車に、いとも簡単に抜かれて行ってしまいます‥
やっぱ廃止はやむを得ないのかな。
上芥見-白金間は、緑が一杯でのどかな風景が広がっていました。
関市の中心・新関駅を過ぎて、次の関駅が終点です。
ここ(新関-関)は長良川鉄道への接続を目的に延長された区間ですが、
乗るのはこれが初めてですね。廃止直前に始めて乗るとはなんともはや、
という感じです。最も駅とはいっても、
半分路面電車のような電車の駅ですから、
停留所みたいなものなのですが(苦笑)
駅名表などの写真を撮って、折り返しの電車に乗りました。
やっぱ時間がかかるな〜と改めて思ったり。
特にカーブが続く、競輪場前-市ノ坪間とか。
これなら残念ながらマイカーを選ぶのは、
自然の流れって感じがしてしまいます。

帰りは岐阜からまっすぐ帰るのではなく、
一宮から尾西線の玉ノ井支線に乗ったりしました。
岐阜から一宮まで、特急なら1区間ですが乗ったのは、
中部国際空港行きの新型特急でした。
全社指定の「ミュースカイ」とは違って、自由席もある車両なのですが、
キレイなこともあって乗り心地は良いですね。
ただ、通勤用にも使われるためなのか、
一部の席はロングシートで、つり革まであったりしました。
これは、立っている人と(クロスシート部分に)座っている人では、
乗り心地がえらい違うだろうなぁ‥と思ったり。
玉ノ井支線は片道8分、待ち時間を入れても往復30分で乗れるので
乗り潰すのには便利ですね(苦笑)
まぁ普通の住宅地の中を走る平凡な路線なのですが、
2両編成でお客も少ないにもかかわらず、
車掌さんが乗務しているんですよね‥普通ならワンマン運転
当然かなって感じの乗車率なのですが‥
まだまだ名鉄には合理化の余地があるカナって感じです。
この後乗った、一宮−津島間もそんな感じを受けました。
かつては終点玉ノ井からもっと先に線路が延びていたようですが、
ちょっと見る限りではその痕跡は解りませんでしたね。