穏やかな一日、多治見の永保寺へ

今日は、岐阜県の多治見市にある永保寺に出掛けて来ました。
岐阜県ということで知名度的にはイマイチなのですが、
庭園は天龍寺あたりと同じく夢想疎石国師による作庭、
そして観音堂・開山堂の2つの建物が国宝に指定されており、
実は結構凄い寺でもあったりします。ただ、これまで京都や奈良に
何度と無く出掛けているこの私もまだ行った事が無く、
いつか行ってみたいものだと念願していました。

  • 観光名所ではないため、駅からは徒歩で‥

まずはJRで多治見駅まで行き、そこから歩いていきましたが、
30分位かかってしまいました‥虎渓山という山の中にあって、
上り坂なので多少しんどかったですね。
後から調べると多治見駅からバスも出ていたようですが。
また、駅の北側にあるのですが、北側には出口が無く、
南口から線路をまたいで大回りする羽目になってしまいました。
ただ、駅の北側は普通の住宅地って感じで、
駅前広場を設けるスペースすら無さそうでしたね。
これでは出口の新設は無理かな‥と思ったりして。
歩いていくと、国道19号線との交差点には、なんと横断歩道がありません!
歩道の代わりになる地下道は、道の反対側にしかなく、
車優先社会名古屋ここに極まれり、と一人慨嘆したりしました。
まぁ、反対側に回って地下道を横断する気は無く、
車道をそのまま突っ切ってしまいましたけど(笑)
横断歩道がなくても、信号を守って歩けば、危険ではないですね。

  • 立派な境内、見応えある国宝の建物

標識に従って道を折れ、先ほど乗ってきたJR中央線の線路をまたいで、
永保寺に向かいました。なかなか立派な境内ですね。
永保寺は南北朝時代光明天皇勅願寺にもなっているそうです。
驚いたのは、まだ十分見頃の紅葉の木があったことでしょうか。
12月の中旬に紅葉が見頃だとは予想外でしたね、
今年がいかに暖かかったか、という事が改めて証明されたって感じです。
永保寺の国宝の開山堂・観音堂は鎌倉末期の作、ということで、
時期的に近い鎌倉の円覚寺舎利殿や、
銀閣寺を思わせる禅宗系の建物であり、
質素・素朴な感じに好感が抱けました。
中が見られなかったのは残念ですが、
まぁ国宝ともあれば止む無しカナ、と思います。

  • 渓谷美も堪能する事が出来て、満足です。

また、このお寺は有名ではないためか、
拝観料が無料なんですよね〜それもまた嬉しかったです。
国宝であれば保存に何かとお金がかかるとは思いますし‥。
また京都あたりにあれば、観光客が殺到すると思われますが、
12月半ばの観光オフシーズンということもあって、
境内にはほとんど人は居らず、のんびりと散策する事が出来ました。
庭園のほうも、池を中心にして、
なんと滝があったりして、なかなかダイナミックな感じでしたね。
まぁ個人的にはもっと石が沢山あった方が好きなのですが‥(^^;)
また、境内の端には土岐川が流れており、このあたりまでくると
結構な渓谷美を醸しだしていました。川の流れの音も心地よかったです。
東海地方には印象的なお寺は少ないですけど、
ここ永保寺は、個人的には名寺の一つに数えても良いかなと思います。
あと東海地方でお薦め出来るお寺は、
谷汲山華厳寺位かな〜って感じですね。
そんな感じで、大満足の日帰り小旅行になりました。
遠くに行かなくても、お金を使わなくても、こうして十分楽しめますね。
出発したJR大曽根駅に戻って来たのが1時頃、
まだ十分午後も有意義に時間を使える時間帯でもありますから。
‥って、いつものように図書館に寄ったり、
レンタルビデオ屋に行って、ビデオを借りてきたりする程度ですけどね(笑)