参議院選挙 総括

参院選総括

事前の報道で「民主党優勢」と伝えられていたためか、
自民党が盛り返しましたね。改選議席の確保は出来ませんでしたが、
事前の「惨敗」というよりは「惜敗」に留まった感があります。
民主党が躍進したのは事実ですけど、
共産党議席を奪っただけのような感が。
曽我さん再会とか、終盤のあまりに露骨過ぎる選挙対策とかありましたが、
その点であまり自民党への反発は無かったみたいですね。

「年金制度改正には反対だけど、かといって民主党もあまり信用出来ない」
という無党派層の雰囲気を反映させた感がありますね。
政権交代」よりは、「政権交代には反対だけど、自民党にはお灸を据えたい」
って感じでしょうか。民主党も嬉しさ半分でしょうね。
自民党は鉄壁の筈の地方1人区でも敗退が相次ぎ
(まぁ民主党の有力者がいる県が中心で、
それ以外の地域には広がらなかったところが 自民党善戦の原因でしたけど)、
政権交代への危機を強めたことかと思います。

しかし、政権交代には直接関係ない参院選だからでしょうか、
投票率は伸びませんでしたね。半分近くの有権者が投票に行かない、
というのは今後の選挙に向けて既成事実としておいたほうがいいのかも。
まぁ、それだけ政治が信頼を失っている事の現れでしょうけど。

注目の候補者としては、大阪の辻元清美は次点で落選、
危うく当選する勢いでした。落ちて欲しかったですけど、
最後は自民党候補との接戦、というところはちと微妙でしたね。

北海道のムネヲは落選です。最初は2位につけていたりして、
おおっという感じでしたけど、(ムルアカも久しぶりに見ました)
都市部の票が開いて来ると一気に4位まで落ちましたね(^^;)

東京の青島幸男も落選です。しかし東京は自民党候補がトップ当選、
民主が2人を擁立していたとはいえ、これは意外な展開でした。
青島はやっぱ都政時代の失政が響いたのでしょうね。
でも参議院議員時代には数々の武勇禄があったようで。

比例区の自民・竹中平蔵と社民・福島瑞穂は当選、
まぁ仕方ないところですね。
しかし竹中の得票数が100万票を切ったところは、
(前回の参院選舛添要一(自民)は140万票余り)
その金融政策に対する批判が、ある程度は示されたのではないかと思います。
社民党は改選2議席確保ですか‥死に体かと思いきや、
まだまだしぶといですな。