徳川美術館「源氏物語絵巻」

今日は暖かくて、気持ちの良い一日でした。
今月の初めは寒かったですが、いつのまにか普通の気温に戻っている
ような感じですね。

今日は徳川美術館に行ってきました。
毎年この時期に、国宝の「源氏物語絵巻」が公開されているので、
久しぶりに見に行ってこようかな、と思って。
少し交通が不便なところにあるので、自転車で行きました。
バスとか使うと、私の家からだとかえって遠回りになりますから。

最初に入り口で15分ほど、係員による説明を聞きましたが、
展示品の説明ではなく、徳川美術館自体の説明でしたから
少しガッカリでした。

通常展の展示室のテーマとかは昔と変わっておらず、
特に目新しいところもなかったですね。刀剣→茶の湯→能って感じで。
「昔使われていた場面を再現する」がこの美術館のテーマのようで、
茶器は復元茶室に、能の衣装は能舞台に飾られていて、
建築にお金がかかっているんだな、というのを実感できます(苦笑)
確か建設されたのはバブル期でしたっけ。

目的の源氏物語絵巻は、絵の部分は2箇所でした。
久しぶりに「引目鉤鼻」の優雅な筆遣いを堪能出来て良かったです。
3年後の愛知万博の時に、全巻公開されるそうなので、
次ぎ来るのはその時でも良いかな、と思ったりしました。

特別展のテーマは「王朝の雅」ということで、
物語の絵巻とか、百人一首とかの玩具が展示されていました。
この美術館は徳川家の美術館なので、
尾張徳川家に嫁入りしたお姫さまの持参金(物)」が
展示の中心なんですね。

貝合わせの展示があり、蛤の貝殻に
よくもまぁこれだけ精緻な絵を描いたもんだなぁと
(合わせなので、貝の左右に同じ絵を描くことになります)
改めて感心しました。
ただ、展示品は時代的には江戸期に偏り気味なので、
もう少し幅広い年代の展示物もあれば、時代毎の流行の比較とかも出来て
面白いかな、って思いますけど。