北朝鮮拉致事件

北朝鮮拉致事件

北朝鮮に拉致された日本人のうち、生存しているとされた
5人の帰国が実現して、連日ニュースを賑わせています。
拉致されたときが20代で、二十数年を経て今回の帰国では既に40代、
写真を見比べると、歳月の残酷さがTVを見ている我々にも
身にしみるような感じです。

しかし、彼ら帰国者は、北朝鮮政府に口止めされているのか、
他の亡くなったとされている拉致被害者についての情報の
進展は無さそうです。
死亡されたとされる被害者の家族達にとっては肩透かしでしょうね。
北朝鮮発表の情報は信じられない、と思っていた矢先に、
同じ被害者からも北朝鮮大本営発表と同じ情報を聞かされる訳ですから。

この結果、今まで「拉致被害者家族」として一致団結していたのが、
生存組と死亡組に分裂してしまうかもしれないですね。
死亡組の家族は政府に真相解明を迫るでしょうし、
逆に生存組の家族は、生存者に危害があるかもしれないので、
北朝鮮をあまり刺激をしたくはないと思うでしょうから。

死亡したとされる横田めぐみさんのご両親は、
死亡情報が伝えられた時、そして今回の生存者の一時帰国の決定
→帰国の実現に至るまで、毅然な態度を見せていましたけど、
ご立派ですよね。
中学生で拉致されて、おまけに「精神病による自殺」ですから。
ただ、娘とされていた女性が本当の娘だと判定されるなど、
北朝鮮の情報も半分くらいは信じても良いのかな、という感じですね。