「聖徳太子展」続き

一昨日の聖徳太子展の感想の続きですけど、
私が聖徳太子を好きな理由は、一度は政治の表舞台に立って
後世に残る十七条の憲法とかの業績を残しながら、蘇我馬子に追われてしまって
政治生命を失ってしまったところですね。
その後は仏教に専心して「世間虚仮唯仏是真」の言葉を残しましたけど、
この「世間〜」は私の好きな言葉で、時々生きることが辛くなった時に
呟いたりする事があります‥といっても、私は純真な仏教徒では
無いんですけど(苦笑)
所詮この世間は虚仮に過ぎないんだ、と思うと随分気持ちが軽くなったりします。

太子が天皇になれなかったのは、その聡明さが蘇我氏に嫌われたのもありますが、
母親のいわくもあったこと、(太子の母は、太子の父・用明天皇死去後に
義理の子供と再婚したそうです、それで世間的に色々悪評が立ったとか。)
親孝行な太子はそれで随分悩んだそうです。
太子が親しまれているのは、単なる聖人ではなくて、
こういった人間臭さがあったのも理由の一つだそうです。

太子展で、太子の直筆と言われている「三教義琉」などを見ましたけど、
太子の筆はどことなく優しく、神経質そうな感じを受けました。
太子筆の書をこれを写した後醍醐天皇の書もありましたが、
後醍醐天皇は筆跡も手形も堂々としていて、太子とは対照的な感じでしたね。
あとそういえば、太子が肖像に入っている旧壱万円札、旧五千円札の展示も
ありましたけど、壱万円札はともかく五千円札の裏面のデザインなんて
もうすっかり忘れてしまっていますね。
今日久しぶりに見ましたけど、凄く新鮮に感じてしまいました。

今日は仕事は割と忙しかったりしました。
余裕のつく暇が無いというのは辛いですね。
なんだか毎日このまま死に急いでいるような、そんな感じがしてしまいます。
最近体の節々が痛かったりしますし‥なんか悪い病気なのかな、と思ったりして。
まぁ最近は精神的に色々悩むことは多かったりしますけど。
そういえば最近は、ふと四国八十八箇所を回ってみたくなったりも
しています(苦笑)出来ればお遍路姿で何日か歩いてみたいなって思ったり。
現実の出来事を忘れて、一日中無心で歩く、というのも面白いですね。