自民党は永遠に反省の色無し

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 「小泉革命〜自民党は生き残れるか」読売新聞政治部著 中央公論新書

タイトルから、小泉内閣の施政方針を分析した本かな、と思っていましたけど、
小泉内閣の誕生までの政界の事件を扱った内容で、
懐かしさはありましたが個人的には期待外れでした。
もう今更読む本ではないって感じですね。

KSD事件で自民党参議院のドン・村上正邦容疑者が逮捕されたことや、
失言で話題を集めた森内閣の不信任を巡って、
加藤紘一氏が党に反旗を翻そうとした「加藤の乱」とか‥
もう今はすっかり過去の懐かしい話題ですね。
加藤さんも結局は内部圧力に屈して、あれで政治生命を失ってしまいましたが、
あの時決断して不信任を投じて欲しかったです。
たとえ自民党を除名されたとしても、
今でも自民党内で干されていることには変わりは無い訳ですから‥

しかし今現在もムネヲが話題ですが、自民党の体質も雪印と同じく
全然変わって無いですね。雪印は食品会社が解散に追い込まれましたけど、
岸信介田中角栄の昔から賄賂授受を繰り返す自民党
「強制解体」すべきですね。
こんな政党がずっと政権を握っているというのは、
民間ではとても考えられないですね、存在すら許されないはずです。
‥って自民党を支持して来た我々国民も同罪であるのは間違いないですが。

都市から地方へのお金の還流、そして浮動層の少ない農村を基盤にして、
利権誘導政治で圧倒的支持を得てきた自民党、そのお陰で地方では
雇用を生み出すだけが目的の公共事業が繰り返されて
わが日本は多大な借金を抱えるに至ってしまった‥
自民党が政治を行っていく以上、この状況が変わるとは思えないですね、
日本の先行きは真っ暗のような気が‥

しかし、今回の事件で政治生命を失った感がありますけど、
あのムネヲは自民党最大派閥の橋本派で、現在力を持っている野中・青木氏の
後を継ぐ次期リーダーと目されていた存在だったとか。
最大派閥であれば総理大臣への道も一番近いわけで、
一歩間違えば数年先にはムネヲ総理が誕生しかねなったかも‥
こんな私利私欲を優先させるような男が党内で支持を集めるとは、
全く自民党はもうどうしようもないですねぇ。
とはいえ野党が頼りになるかといえば、思いっきり「?」ですから。