転職支援サイトの現実&豊田商事事件

週末に転職支援サイトからメールが届いており、
私を採用しようとしてくれる会社があるそうなので、早速確認してみたら、
ゴルフ会員権を販売しているような怪しげな会社でしたにょ‥

はぅ〜この不景気の時代に採用に積極的な会社といえば、
先物取引とかそ〜ゆ〜一歩間違えば詐欺的な会社しかないんでしょうねぇ。
思うような転職は出来そうに無く、ちょっとめげちゃいました的気分です。

>今日の読書 「プロジェクトX 7 男達の飽くなき戦い」(NHK出版)

上のような出来事があった中で今日読んだのがこの本、
ゴルフ会員権を使って実際に起こった詐欺事件を扱っていますから、
自分にとってはタイミングが悪いというか‥

今回のメインエピソードは、
豊田商事事件で被害者のお金を取り戻そうとする中坊弁護士らの活躍です。
もう私にとってもはるか過去のものになっている事件ですね。

しかし、刺殺された永野会長に代表される豊田商事が、
最初から詐欺を目的として結成された会社であり、
老人が溜め込んでいるお金を集中的に狙っていた、
というのは改めて驚きでした。

詐欺で得たお金はどこに消えていたのかというと、
社員の中には月収1000万を超える人たちがぞろぞろいたようです。
年収ではなくて月収1000万ですか‥あまりの無謀ぶりに腹が立って来ます。

「最初は契約の話などおくびにもださずに老人に親切してあげて、
 頃を見計らって印鑑だけ押させる、契約書の説明は一切しなくても良い」
という営業マニュアルも凄まじいですね。
「自分だけ儲かりたい」という老人の欲ボケなら、
「世の中にそんなに上手い話は無い」ということで
多少は自業自得のところはありますけど、
これでは本当にボケかけた(笑)老人が
本当に騙されてしまったことになりますから‥

中坊弁護士らも、結局豊田商事の逃亡した社員を捕まえることは出来ず、
上記の月収1000万の源泉徴収税分を「悪に荷担した不正所得」ということにして
国からもぎ取ったり、豊田商事の弱みにつけこんで暴利を得ていたゼネコンから
お金を取り戻したりして、約1割のお金を回収できたそうです。

けど、こういったゼネコンも結果的には豊田商事の悪に荷担していた訳で、
大企業であればあるほどあくどい事をしているんですね‥