「鑑真和上展」

昨日の日帰り東京行きはさすがに応えたのか、
9時起きになってしまいました。
それでも予定通り「鑑真和上展」に出掛けて来ました。
会場前には新成人の集団が陣取っており、
「こ奴等と一緒かよ、騒がしくてたまらんな」
と思っていましたが、幸い博物館の中には入って来なかったようです。

この「鑑真和上展」、唐招提寺の修復工事中に宝物の全国行脚、って事ですが、
これって一種の修理代稼ぎかなぁ(^^;)
館内の売店でも「唐招提寺」の法被を着ていた人が売り子していましたし。
展示物は全て唐招提寺所蔵なのに「唐招提寺展」ではなく
「鑑真」を前面に出してきたところは、商売的な上手さを感じますね。
(このあと春に開かれる「聖徳太子展」は、法隆寺の宝物だけではなく、
東京国立博物館や他寺所蔵の聖徳太子関連の宝物も展示されます。)

今回のメインは「鑑真和上坐像」ですが、非常に柔和なお顔をされてますね。
日本に仏教の教えを広めるために、延べ5回の渡海、10年間の歳月をかけた鑑真。
その間に失明もしていますし、このバイタリティーは凄いものがありますね。
この像の優しいお顔を見ていると、温和な性格が想像されて、
その背後にあった意志の強さを感じさせない程です。
悟りの境地に達したような感じがしました。
暗い照明の中にこの像が展示してあり、凄く幻想的な心地になりました。

あと木像の展示もありました、トルソー(頭部無しの像)として有名な
如来形立像」、この像は以前唐招提寺で見たことがありますが、
その時は「メインの頭部が欠けているなんて欠格品だよな」とか
思っていましたが(爆)今日改めて見てみると、頭部以外の部分に目が行き、
胴体部分の滑らかな彫りとか優雅だよな〜とか思いました。
他の木像は、結構太目の「薬師如来像」、
今まで見かけたことのないタイプで面白かったです。

その他の展示品は、曼荼羅図や経典が多く、私はあまり書には関心が無いので(^^;)
もう一つでしたね。まぁまずまず満足は出来たかな、と思います。
とはいえ、2500円の目録まで買う気にはなりませんでしたけど(^^;)
あと、今日は久しぶりに「常設展」も見て来ました。
尾張と歴史」というテーマなのですが、
古代の石器や土器の展示から始まっており、
結構日本史の勉強になるなぁ、と思ったりしました。
高校生の時に来ていればもっと楽しめたのかも(^^;)