「定食学入門」(はてな年間100冊読書クラブ 92/100)

定食学入門 (ちくま新書)

定食学入門 (ちくま新書)

  • 定食とは、「ごはん+おかず+汁物」が、三位一体で揃っているもの

本書は、「定食好き」と自認する著者による、
「定食」についての解説本、という感じですね。
そもそも、「定食とは何か?」、
一言で説明しようとすると、意外と困るかも。
著者によると、定食とは「ごはん+おかず+汁物」が
三位一体で揃っているもの、とのことですね。
そんな感じで、定番の定食である焼き魚やとんかつをはじめ、
中華やカレーなど、様々な「定食」が取り上げられていますね。
「定職のおかずの内容」、「江戸時代から続く定食の歴史」、
「日本全国各地の様々な定食」などが、
本書の主な内容となっています。
まぁ、日本全国各地の定食を食べ歩く人は、
私を含めて、まずいないと思われます(笑)
そのため、著者曰く「心の基地」である
全国各地の定食を食べ歩く著者の記述が、
なかなか実感を持って伝わって来なかったことは
正直、残念なところではあるのですが‥(^^;)

  • 定食「学」については、最後まで明確にはならず‥

「定食好き」な著者ということもあり、
「定食や定食屋に対する思い入れ」は、
これでもかといわんばかりに伝わってきます。
しかし、タイトルの定食「学」とは何か?となると、
最後まで読んでも、具体的には伝わってこなかったですね(笑)
まぁ、「定食」を学問的な視野でとらえている人は
ほとんどいないでしょうから(笑)
「定食学とは何か?」が理解できなくても、
特に問題は無いのかな、と思います(笑)
私は普段、あまり「定食屋」には行かないので、
著者の「定食」に対する思い入れが伝わってきて、
「別次元の世界」という感じで、読んでいて面白くはありましたね。
「いい定食屋の見分け方」とか、参考にしたいと思います。