先週の「潜入!リアルスコープ」(9/3放送分)

  • 「ネギトロ」、名前の由来は「身をねぎ取る」から

先週の「潜入!リアルスコープ」は、
100円回転寿司の、寿しネタ特集でしたね。
「ネギトロ」、私もその言葉の由来は、
上に乗せる野菜の「ネギ」と、マグロの「トロ」から
来ていると思っていました。しかしこれは間違いで、
「マグロの身を(中落ちのように)ねぎ取る」
ところから来ているそうですね。
もっとも、100円回転寿司では、
「マグロをねぎ取る」本来の手法ではコスト的に合わず、
また量も足りないため、いわば人工的に
「ネギトロ」を製造しているそうですね。

  • ねぎ取るのはコスト的に無理のため、人工的に製造

その製造方法は、世界各地から
マグロの赤身の切れ端を集めて、
切れ端をミンチ状にし、「コーン油」を混ぜて、
「トロっぽさ」を出しているそうです。
いわば「まがい物」の「人造ネギトロ」なのですね。
「人造イクラ」の存在は知っていましたけど、
「ネギトロ」にも「人造モノ」があるとは
全然知らなかったですね。
私は今まで、100円回転寿司のネギトロを、
「脂が乗って美味しい」と、よく食べていましたけど‥(^^;)
また、この「人造ネギトロ」、製造工場自体は
日本国内ににあるものの、そこで働く従業員は
様々な国から(出稼ぎに)来ている?
外国人労働者なのですね。外国人労働者のほうが、
コスト的に安くつくからなのでしょうけど。
日本人労働者が、賃金の安い外国人労働者
職場を追われている実態が、よく解りましたね。

  • 「アナゴ」は、食べる習慣の無い、中国の工場で大量生産

続いては「アナゴ」の製造の様子が
紹介されていましたね。こちらはお馴染み
中国の工場で、人海戦術によって製造されていました。
アナゴをさばく「達人」がいたりするのは、
中国の食品工場では、お馴染みの光景かな‥と(笑)
もっとも、中国ではアナゴを食べる習慣はないため、
中国人従業員は、「よくわからないもの」を
さばいているような、そんな感じのようです‥(^^;)
アナゴが沢山取れる漁場の近くに、
そのアナゴ製造工場はありましたね。

  • 「アナゴ」には、「背開き」・「腹開き」の区別も

廉価な100円回転寿司用ではありますが、
アナゴはウナギの仲間でもあることから、
「関東向けには背開き、関西向けには腹開き」
という日本の風習を意識して、両方製造しているそうですね。
わざわざ「背開き職人」と「腹開き職人」の
両方を置き、育成していることになります。
このあたりは、さすがは要求が厳しい日本向け、という感じですね。
アナゴを一旦冷凍すると、身が固くなり、
寿し1個分にスライスし易くなるそうですね。
なるほど、「100円回転寿司」も、
ご多分に漏れず、「コストの安い中国(工場)の活躍」と、
「「人造ネギトロ」などの、代替品を生み出す人間の知恵」
によって成り立っている、そんな感じでしょうか。