「コピー用紙の裏は使うな! コスト削減の真実」(はてな年間100冊読書クラブ 64/100)

コピー用紙の裏は使うな!―コスト削減の真実 (朝日新書 37)

コピー用紙の裏は使うな!―コスト削減の真実 (朝日新書 37)

  • コスト削減はに、「効果測定を確実に行うこと」が重要

コンサルタントの著者が、不況で厳しい状況下における
「効果的な真のコスト削減」法を説明している本ですね。
景気が厳しくなると、企業では、タイトルにもなっている
「コピーの裏紙を使用する」、「電気をこまめに消す」といった
「手軽に出来るコスト削減策」を実施することが多いです。
しかし著者は、「これらの策は小手先の策に過ぎない」と
一刀両断していますね。例えば、裏紙であれば
用紙の裏表の入れ間違いによる印刷ミスなどが発生し、
かえってコスト高になっているケースもある、としています。
中途半端なコスト削減策の実施は、無駄や非効率に繋がり、
社員のモチベーションもそいでしまいます。
コスト削減のステップは、「効果測定を確実に行うこと」が
重要だとしていますね。多くの会社では、
「確実な効果測定が出来ていないまま、
「間違った」コストダウン策を実行している」としています。

  • 全ての解答は「現場」にある

「確実な効果測定」を行うために、
例えば経費項目は徹底的に洗い出すなど、綿密な準備も必要とのことです。
このあたりは「さすがにコンサルタント」、という感じでしょうか。
社内のプロジェクトとは違って、確実に目に見える効果を出さないと
コンサルタント料を取りはぐれてしまう可能性が、ありますからね‥
「削減される当事者は抵抗勢力になるので、
削減案を立案する際には当事者は入れない」
といった、削減のためのテクニックも、書かれていますね。
また、著者の長年のコンサルタント経験から
「経営者は現場を知らない‥(笑)」と断じ、
また「すべての解答は現場にある」としています。
「現場第一主義」このあたりの発想は、
メーカーのコンサルタント経験が多かったから、なのでしょうか‥?
まぁ確かに、現場を見ずに&事情を知らずに、改革案を立案しても
絵に描いた餅に過ぎないケースも、多々ありますからね‥