「彩雲国物語 黄金の約束」(はてな年間100冊読書クラブ 110/100)

彩雲国物語―黄金の約束 (角川ビーンズ文庫)

彩雲国物語―黄金の約束 (角川ビーンズ文庫)

  • 主人公に、再び王宮でバイトの話が舞い込んで

時間があるときに読み返している、
この「彩雲国物語」シリーズですが、
本作は第2作目になりますね。前作の第1作目で、
突然後宮に上がり「王様の教育」を担うことになり、
無事その役目を果たし終えた、
名家ながら貧乏な主人公の紅秀麗ですが、
暑い夏に、再び王宮でのバイトの話が舞いこんで来ましたね。
王宮は女人禁制のため、男装してバイトに励む主人公ですが、
王に遭遇しそうになって慌てたり、
道端で行き倒れていた男を助けて、
事件に巻き込まれそうになったり…という感じで、
この第2作目は進みますね。
まぁ、昔読んだことのある本の再読のため、
内容的には目新しさが感じられないのは、
やむを得ないところでしょうか。

  • ほのぼの&のんびりしていた、初期のほうが楽しかったかも…

ただ、この頃の本シリーズは、
非常にほのぼの&のんびりしていて、
私にとっては、正直なところこの雰囲気が、心地良いですね(笑)
この「彩雲国物語」シリーズ、最新刊では
ストーリーが最後の大詰めに入っているところなのですが、
これが初期の頃とは違って、かなりシリアスな内容となっており、
ほのぼの&のんびりとは、程遠い雰囲気になっています。
まぁこれはこれで、アクション映画を見ているような
綱渡り的な、ハラハラドキドキ感を味わうことは出来ますね。
しかし個人的には、ほのぼの&のんびりしていた、
初期のストーリーのほうが、読んでいて楽しかったです…(笑)
この頃の主要登場人物、王様(劉輝)や、
王の忠実な部下だった李絳攸や藍楸瑛は、
シリアスな展開で大詰めの本編では、あまり出番が無いですからね…(笑)