「テレビは見てはいけない 脱・奴隷の生き方」(はてな年間100冊読書クラブ 24/100)

テレビは見てはいけない (PHP新書)

テレビは見てはいけない (PHP新書)

  • 「テレビを見るな」ではなく、「テレビの情報を鵜呑みにするな」では?

著者の苫米地さんは、
ここ最近、売れっ子になってきた感がありますね。
この本では、テレビのもたらす影響とその問題点を、
著者の専門である洗脳面等から説明していますね。
視覚情報であるテレビの影響が大きいのは
まぁ、当然のことだとは思います。
確かにテレビは、私たちの考え方や流行に
大きな影響を与えていますよね。
特に、日本人は個性化よりも
「周りから浮かないようにする」均一化を
目指すところがあります。国民性の面からも、
テレビという媒体が、有効に機能すると思われます。
しかし、「テレビは洗脳媒体であるから、見てはいけない」
という著者の主張は、ちと極論のような感じがしますね。
「洗脳」が著者のウリではありますけど…
「テレビの情報を鵜呑みにはせず、
情報を取捨選択できる力を持つこと」が
今は必要とされていると思います。

  • 自身がテレビに関わっているのに、「見るな」とは

もっとも、「テレビを見るな」と説く
著者の苫米地さん自身が
「キーホールTV」という現行のテレビに替わる
仕組みに関わっているようです。
しかし、この「キーホールTV」も、テレビの一種ですよね(笑)
「洗脳」が専門分野の苫米地さんが
関わっているTVって、見るのが怖そうですな…(^^;)
このテレビこそ、沢山の洗脳が
仕掛けられていそうな感がしてしまいますね…
また、この本では「脱・奴隷の生き方」として、
「入ればプレーオフ、外せば自分の優勝」という状況での
ライバル選手のパットに対して、
「外せ」ではなく「入れ」と願った
タイガー・ウッズのエピソードが紹介されていました。
(これは、相手のミスを待つのではなく、
正々堂々と勝負をつける、という意図からのようです。)
ウッズといえば、ここ最近は
不倫問題が騒がれていますよね。
ゴルフの腕はもちろん、精神力もこうして
凄いものを持っているウッズですが、
性の欲望は、ウッズの精神力を持ってしても
カバー出来なかった、ということでしょうか…(^^;)